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2012年9月19日

「共感」の正体|寄付を募るのに必要なモノ



寄付はNPOが共感を集めたバロメーターと言われます。NPOに関する記事や文献を見ていても、この「共感」という文字をたびたび目にします。最近では企業の販売戦略として「共感」というキーワードが使われ始めているのも目につくようになりました。

しかし、正直なところ私はまだ「共感」の正体というのはよく分かっていません。というか、「共感」という意味は分かるけど、寄付につながるレベルの「共感」というものがどんなものなのかイメージが持ちにくいのです(企業の販売戦略として活用する方が分かりやすい)。

ということで、現時点での私の頭のモヤモヤを整理して、皆さんのご意見などをいただければと思い、1つエントリーを割こうと思います。







まず「共感」に関して、Wikipediaを参照すると次の通り書かれています。


共感(きょうかん、英語:empathy)は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。たとえば知り合いがつらい表情をしているとき、相手が「つらい思いをしているのだ」ということがわかるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれである。通常は、人間に本能的に備わっているものである。しかし、例えば自己愛性パーソナリティ障害の人物では、”共感の欠如”が、見られる

この説明からすると、共感を得ようとするならば、「他者から喜怒哀楽の感情を共有される」だけでなく「その他者が自分の感情として当該喜怒哀楽の感情を持つ」ように仕向ける必要があります。映画や小説で泣くことができる私たちは、他人事のように「かわいそう」と感じるのではなく、自分自身を投影して「自分が悲しい」という感情を持ちます。


このように考えると、「共感」を得るということは、単純な情報発信とは明らかに趣きが違うことが分かります。




これって、すごく難しいですよね。少なくとも、「知らせる」という段階ですらほとんどできていない多くの団体が、「共感」を目指すというのはそれだけで相当な努力を要するように感じます。

しかし、日本中で「共感」を得るための情報発信についてセミナーが開かれています。個人的には非常に興味のある分野ですが、自分で実践しようとはさすがに思えないですね。こういう分野はプロの演出家に依頼した方が良いように思います。

そんなことできたら苦労しないよ!って声が聞こえてきそうですので、適当なことは言わないようにしますが、それくらいこの「共感」を生む情報発信というのは難しいものだとわたしは感じます。ドラマだってあれだけプロが集まって製作しているのに、泣けるものと泣けないものがあるくらいですから。

とはいえ、お金をかけずとも強力な情報発信が可能な時代です。たくさんの成功事例もあるはず。私はそのあたりの情報収集をしながら、クライアントにそういう情報提供をしていけるようにしたいですね。ブログのレベルアップにもなりそうですし。


時々、ファンドレイジングについてのプロのコンサルタントの方とお会いする機会もあるので、そういった部分もいろいろ教えてもらえたらと思います。




NPOのための共感獲得実践セミナー - 神奈川県ホームページ
寄付はNPOが共感を集めたバロメーターです。東日本大震災以降、全国各地で共感をキーワードにした働きかけや寄付をめぐる動きが活発になっています。  こうした中、NPOの皆さんに、もっと多くの共感を獲得し ...




神奈川県はいまかなりNPOの底上げに力を入れています。NPOと企業とをマッチングさせる事業や、NPO単独のマネジメント強化事業など、多様な主体を巻き込んで「公共」を担える人材・団体の育成に励んでいます。

NPOとして活動している皆さんは、是非こういう大きな流れに乗っていくことをお勧めしています。私の知る限りでも、かなり若いNPO法人が積極的に動き始めています。


神奈川県内でも認定NPO法人を目指す動きが強まっています。条例指定NPO法人経由で認定を目指される団体も多いようですが、とにかく準備は早い方が良いことに違いありません。少しでも早い段階で認定を取得し、寄付金を募りやすい環境整備に備えてほしいと願っています。


過去の記事ですが、興味のある人はお読みください。↓↓



Blogging Worker's Style: NPO法人がまず「仮認定」の取得を急がなければならない理由
認定NPO法人でないNPO法人は、まず仮認定を直ちに取得した方がいい。 ちょっと偉そうな書き出しになりましたが、本日はこの点を解説させて頂きたいと思います。 ...




こちらは、NPO法人フローレンス代表の駒崎氏の著書。社会起業家を目指す人は、フローレンスの事業モデルを研究する価値は大きいと思います。




フローレンス代表理事・駒崎弘樹氏~社会起業家という生き方~ | GLOBIS.JP
2007年にニューズウィーク誌で「世界を変える社会起業家100人」に選ばれた駒崎氏が、グロービス特別セミナーに登壇。病児保育を提供するNPOフローレンスを立ち上げた経緯から、その先に目指す新しい日本の ...





下は「へぇ!」の連続だった本。
読むと簡単に感じるけど、実践はかなり難しい。だからこそ、この程度の軽い本の方が費用対効果が高かったりしますね。この手の本を手に取ったことがない人は、一度読んでみては?





今回はNPOの情報発信に関して書いてみましたが、企業の情報発信と「共感」の関係について近々書いてみようと思います。

 
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