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2013年5月16日

「地域で商売するなら地域に還元すること」はなかなかできることではないけどやってる人がいる

日本を支えるほとんどの企業は、「あの会社が何をしているか」ということが地域住民から知られていないことが普通です。でも、よくよくあなたの地域を想像してみてください。活躍している企業を思い返してみるとその会社が何をしているか知られていることが多くありませんでしょうか。

一人の大工さんが、「今後は下請けではなくて自分で直接お客さんから依頼を受けなくちゃならない」「そのためには地域住民に知ってもらうことが大切だ」と考えて、若いうちから地域との関わりを大切にしたリフォーム会社があります。スズキ企画さんです。







会社を訪問して最初の印象は、「なんて素敵な雰囲気だろう」というもの。社長がお祭りなどを主催しているため、会社の敷地に入るとすぐにお祭り用の看板などがあったりして、それだけで暖かい雰囲気が感じられます。

さて、このスズキ企画さんの特徴は、開かれていることに尽きると思います。





スタッフの皆さんの紹介ページもあり、皆さんのブログもご紹介されています。実際、会社に訪れると皆さんとても笑顔が自然で、何というか人慣れしている感じがします。また、スズキ企画さんの特徴として、自社のスペースのほとんどをパン教室やギャラリーなどに無償で貸し出してあげてます。




TOTOさんの商品を取り扱っているので、会社の中は新しい設備であふれています。キッチン設備もすっごくキレイです。でも生活感もあるんですね。

当然ですが、スズキ企画さんは企業です。私がお邪魔してお話しを聞かせて頂いたのは、オフィスです。でも、私たちの近くをパン教室の先生や生徒さんが行ったり来たりしていて、「??」という感じです。それでいて、壁には工事の進捗などを一覧できるガントチャートや会社の経営方針などがカジュアルに飾ってあって、なんというか「開放された自由空間なオフィス」なんです。







社長曰く、「自分たちだけ得しようと思って活動しちゃダメなんです。一つの物体もあらゆる角度からの圧力でバランスが保たれているから成り立つんです。どこかだけが突出してても、どこが抜けてしまってもバランスが保てない。ビジネスもそういうものだと思うんです。」とのこと。ビジネスもまた地域で行うものだからこそ、地域に還元するような働き方をすることで、結果的に自分たちのビジネスも繁栄するのだそうです。

今回お会いしたかったのは、まさにこのお話しをお聞きするためでした。

地域への関わり方ってそれぞれだと思います。スズキ企画さんみたいに場所を提供することもあれば、地域の活動に参加したり、応援したり、自分たちの事業にマッチしたやり方をすればいい。継続して関わり合いを持てば、自然と「顔」が見え、「信頼」が生まれ、「依頼」につながる。「依頼」というのは「信頼」があってはじめておこなわれるというのが原則です。


CSRという言葉で括ってしまうと中々見えてこなくなってしまいますが、企業の社会的な関わり方ってスズキ企画さんのような活動が本来的にはベーシックで、だけどなかなか実践できない貴重なものなのだと思います。社長の人柄も素敵で、ビジネスマンというより、市民活動をされている人のような印象を受けました。



ところで、スズキ企画の社長が6月に藤沢市で次のお祭りを開催されるそうです。



フリーマーケット出店者募集! 6/8(土)・6/9(日)in湘南藤沢地方卸売市場「湘南朝市げんきまつり」 | スズキ企画







本番までそれほど時間は多くないですが、まだまだ参加者を募っているそうでして、興味のある方は是非ご連絡ください。趣味として普段制作しているものも、こういう場で「商品」になるかもしれません。新しい楽しみも多く見つかるでしょうから、時間のある方は一度覗いてみては?









 
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