僕はお気に入りのブログをグーグルリーダーでかき集めて、MobileRSSというiPhoneアプリで読んでいます。今回、年末に差し迫り各ブログで一年間を振り返るという作業をしている人がとても多く、僕もこの大晦日にやってみることにしました。
参考にしたのは、いつも記事のクオリティーが高くて、読み物としてもおもしろい「Lifehacking.jp」というサイト。こちらのサイトで全3回に分けてかかれた一年間の振り返りを参考に、僕なりの次へのステップとしてこのエントリーを書きたいと思います。( ー Blogging Worker's Style )
1.何がうまくいき、何がうまくいかなかったか
(1)うまくいったこと
◆仕事
今年は、何もかもがチャレンジな一年でした。本業では、一つ一つのお仕事を通じて、クライアントの気持ちや考え方を学び、「人との出会いが自分を成長させる」ということをとても実感しました。
また、行政書士には神奈川県行政書士会というものがあり、さらに地域ごとに支部組織が存在します。僕は茅ヶ崎市を拠点において活動をしているため、湘南支部というところに所属しているのですが、こちらの先輩方にとても良くしてもらってます。今年は、この支部で研修会などを担当する執行部にお誘いいただき、個人事業を支える組織活動を学ぶことができました。
さらに、このブログでも何度か書いていますが、茅ヶ崎市の中間支援組織であるNPOサポートちがさきという特定非営利活動法人にも所属することになりました。きっかけは僕が代表に直接コンタクトを取って、「NPOの現場を勉強させてほしい」というお話をしたところ、「企業とNPOとをマッチングさせていく事業を立ち上げるので、手伝ってみないか?」とお誘い頂きました。
この組織では、商工会議所の協力をいただき、市内企業にアンケートを実施し、さらにイベントを開催。多くの企業・NPO・行政担当者にお集まり頂き、僕はアンケート結果についての傾向や、現在日本では企業とNPOとが協力して事業を始めることが増えているといった報告をさせて頂きました。
来年度は、この動きを本格的に進めるため、活動資金を確保すべく茅ヶ崎市に事業の提案をし、見事全額採択されました。200万円弱の小さな事業ですが、収益力のないNPOにとって行政に活動資金を補ってもらうことは、とても重要なスタートです。
◆仕事以外
まずはマラソンはよかったです。決してよい成績ではありませんでしたが、フルマラソンに出場宣言をして、半年ほど準備をして、きっちりと完走できたことはとても自信につながりました。
また、ブログに関しては今年は大体150本書きました。アクセス数は決して多くないですが、誰かのマネではなくて自分なりのスタイルを作っていきたいなぁと実感できました。やっぱり書き続けてみると見えてくるものがありますね。まだまだ記事は少ないですが、来年は明確なスタンスをもって、磨いていきたいと思います。
(2)うまくいかなかったこと
◆仕事
まずは、今年は飛び込みの営業活動を県内の各地で実施しました。挨拶をしてパンフレットを渡して、何かあればご連絡くださいと伝えて去るという、台風のような活動(笑)。その中でいくつか仕事に結びついたものもありますが、移動時間やコストなどを考えると費用対効果は決して良くありません。
しかも、行政書士の仕事は起業の支援から建設業・産廃業、風俗営業、運送業、飲食業、外国人支援、一般的な相続や遺言など、すごく幅が広いので、「何でもやりますよー」的なスタンスでの営業は、数打ち当たるという攻め方しかできません。これは非常にミスだったと思います。
あとは、仕事のスピード感ですね。僕らの仕事は「下請けとしての代書屋」という側面と、「コンサルタント」としての側面の二つの側面があります。このスタンスをそれぞれの仕事に応じてきっちり使い分けていかないと、クライアントが困ってしまいます。特にトラブルは何もありませんでしたが、僕の中では反省材料として来年に生かしていきたい部分ですね。
NPOとの関係では、自分の立ち位置が中途半端でしたね。NPOが収益力はないのはわかっていますが、自分がプロとして関わるのか、ボランティアとして関わるのかは、明確に使い分けなくてはならないと感じました。でないと皆さんにも遠慮を招いたり、逆にクライアントの皆さんにご迷惑をおかけしてしまいます。
プロとして活動する場合には経済的な観点から優先順位を考える、自分の事業とのバランスを考えて時間を注ぐ、というようにある意味でクールな関わり方を心掛けないと、趣味か仕事か自分でもよく分からない状態に陥ることがあります。自分の事業にとっても具体的な成果に結び付くような活動方針を持たないといけないなぁと反省しているところです。
◆仕事以外
やっぱり僕の場合はお酒にまつわる失敗が多いのがいけないなぁと思います。転んで自分が怪我をしたり、人に飲ませたり、楽しい範囲内で良ければ全然OKですが、エスカレートして傷を与えてしまうようなことがあってはなりません。今後この傾向が続くようならそういう事態にならないとも限らないので、場所や会の趣旨に応じて楽しみ方を分けるようにしたいですね。
ブログに関しては、波があることですね。やたら更新する日もあればパタっと更新が滞ることもある。趣味なのか、仕事の要素もあるのか、その辺も中途半端だと思いました。毎日更新できれば良いかもしれないですが、僕はブログを一本書くのに2時間とかかかる場合も少なくないので、ジョギングと同じように習慣的に書けるように心がけるつもりです。
仕事もして、ブログも書いて、ジョギングもきっちりできるようになることは、すなわち時間の使い方をマスターすることだと思います。今はプライベート的な時間がほとんどないので良いですが、今後結婚もしたいですし、人生を楽しむためには時間をコントロールできるようにならなければなりません。頑張ります。
2.次の一年の目標と集中すべき点について考える
ここ数日、来年の目標と行動指針をマインドマップで整理していました。
この作業で気を付けなければならないのは、「やりたいこと」と「やるべきこと」を明確に分けることだと思います。
「やりたいこと」は言ってしまえばいくらでもあります。それを全部やれば一年後にスーパーマンになってるでしょう。しかし、現実にはこの「やりたいこと」のほとんどはできないものです。なぜなら、まずは「やるべきこと」を消化しなければならないからです。
このように考えると「やるべきこと」を洗い出し、その中でも優先順位をつけて、「やるべきこと」かつ「やれること」の条件を満たすものを一覧化して行動スケジュールに落とし込んでいく必要があります。そして、この「やるべきこと」かつ「やれること」は実現しなくてならないタスクになります。
これまでの人生を振り返って、この「タスク」概念というものが自分の中で理解できていなかったなぁと最近になって分かってきました。「タスク」は仕事であって目標ではありません。目標を実現するためにタスクがあるわけですが、タスクが目標のようなものになるとすると、実際の目標は達成不可能になります。だから「タスク」は実現しなくてはならないノルマなのです。
そこで、じゃあ来年は何をするかということですが、僕は次の目標とタスクを設定しました。
◆仕事
目標は、小さいながらも事務所を出店すること。ズバリ、12月中旬を目標にして、来年の年始のご挨拶を事務所移転のご報告と兼ねることを目標にします。そのためには、固定費を常時捻出できる事業体制の構築は欠かせません。それを実現するための指標は究極的には収入ベースであると思うのですが、僕は顧問契約数を指標とすることにしました。
この冬にこれまでの活動や、様々な専門家の方々にお会いしてきて思ったことをまとめてみて、自分なりの行政書士顧問サービスというものを作ることにしました。非常に低料金ではあるのですが、それでもこれが必要なメニューといえるかどうかは、僕自身の事業のやり方を直接左右するくらいに大切なものですので、この顧問契約数を指標としてトライアンドエラーで発展させていきたいと思います。この課程で必要な活動方針がより明確になっていけば、事務所維持の固定費を常時捻出することはわけのないことになると思います。
後は、セミナーとか事例報告など、人前でお話をさせて頂く機会も増えると思いますので、経験を積みながら「分かりやすい」プレゼンを身に付けたいですね。それが巡って仕事につながる、というのはあると思います。
◆仕事以外
来年は企業とNPOとのマッチングプロジェクトが本格的に稼働し、僕自身も多くの事例研究に時間を費やさなければなりません。それはつまりインプット量が増えるということ。
そういうことですので、これまで趣味色の強いブログでしたが、情報収集したことをアウトプットするなど、ある程度趣味と仕事との連続性を意識して過ごしたいと思います。
定量的な目標としては、事例研究を50件(週に一本)です。このブログでも概要をご紹介しつつ、関連する情報とか、派生する情報もインプットのためのアウトプットをしていきたいと思います。
ブログの更新は週に最低2回以上という意識で取り組んでいきます。
また、今年チャレンジしたマラソンについても、もう少し成果を求めていくつもりです。2月の神奈川マラソン(ハーフ)、4月の掛川マラソン(フル)を経て、11月の湘南国際マラソンで4時間15分以内にゴールするのが目標。そのために、1ヶ月120kmを走行したいですね。今年1年では900kmちょっとの走行でしたので、来年は1500km弱の走行が目標ということになります。
また、しばらく旅行にも行っていないので、仕事を通じて小旅行を実現したいと目論んでますw
婚活はペンディング・・・ww
3.感謝の気持ちを持つだけでなく、あらわす
最後は、宣言的なものです。
個人事業として仕事をはじめて以来、組織で仕事をしようが、個人で仕事をしようが、結局人への感謝を持たずに何もうまく回りはしないと思うようになりました。
ちょっとの時間をわざわざ僕のために割いてくれたり、アドバイスをくれたり、楽しい思いをさせてくれたり、食事を作ってもらったりと、本人が些細なことだと考えていたとしてもきちんと感謝を態度で表せる人になりたいと、強く思います。
礼を尽くすというのはなかなか簡単なことではないなぁと、振る舞い方法などの教養というか常識みたいなものが僕にはまだまだ足りていないなぁと反省することが多いのですが、それでも気持ちはきっちり伝えるということだけは誰にでもできること。それができないのは「感謝の念を持っていない」か「わざわざ伝えない」というところなのだと思います。僕は少なくとも後者については「わざわざ伝える」ということを2013年は少し意識的に丁寧に自分に染み渡らせたいと思います。
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以上、とても長くなってしまいました。
今年は本当に学ぶことが多かった反面、具体的な成果という点で不満の残る一年でした。それはひとえに僕自身に原因があるので、いきなりスーパーマンにはなれないですが、少しずつでもこうやって反省を繰り返しながら成長していけたら、と思います。
それでは、皆さま本年も大変お世話になりました。
来年もどうか宜しくお願い申し上げます。
皆さまにとって素晴らしい一年となりますように。