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2012年6月19日

【書評】『ノマドワーカーという生き方』(立花岳志)


ノマドワーカー本でもブログ本でも、何かのハウ・ツー本でもない。著者が自分自身を乗り越えるために採った戦略とその実践本。

僕はそんな風な感想を持っている。

著者の実直な性格がそのまま伝わってくる。それはまさに著者のブログの延長線上にあると言えるような作品。

この『ノマドワーカーという生き方』(立花岳志)を読み、僕自身に影響力を持ったポイントを紹介したい。


月間160万PVを突破した経験のあるブログ「no second life」の執筆者がとうとう本を出すー


この噂を知ったのは今年の春頃。



それまで彼のブログの存在は知っていた。というか、僕はそのブログの一ファンだった。ガジェット系の記事にはいつも購買心を煽られ、ランニング系の記事には火を付けられ、飲み会系の記事に一種の憧れを感じさせてくれる。そんなブログだ。



しかし、僕はつい最近まで彼のtwitterをフォローしていなかった。特に理由はないけど、たぶん僕の中で「ブログの人」みたいな、何だかよく分からないけどそういう感覚があったのかなぁと思った。



そんな僕がなぜ彼をフォローしたのか、ということはまた別の機会に書くとして、彼のツイートからこの本が発売開始されたことを知ることになる。




彼のブログの魅力は、何と言っても「彼の言葉で書かれていること」なのだと僕は思う。



一般化して書くのではなく、あくまでも執筆者である立花岳志さんが感じたこと・思ったことがストレートに書かれているということだ。しかも自分をしっかり出しているのに、嫌らしさというか嫌みが全然ない。それでいて、説得力というか惹き込まれる文章力がある。僕もそこを目指しているけど、遠い道のりだ。


導入が長くなってしまったけど、僕の中でこの本が特に刺激になった「ほぉー!」と感じた部分は彼が超人気ブロガーになるために採った作戦だ。それを引用すると次の通りとなる。



・生活におけるブログの優先順位を「最高」にセットする(本業と同等)
・読者のためにも自分のためにもなる内容を追求する
・更新頻度を「非常に高い」に設定する
・1分野に絞らず、3~4分野を扱う「総合ブログ」を目指す
・自前のサーバーで運営する
(以上、37頁より引用)

それぞれを詳述することはしないが、要するに彼は既にアルファブロガーとして成功しているブロガーたちにいかにして追いつくか、しかもそのスパンをできるだけ短くするために何をすべきかを上記の作戦に落とし込んだのだ。


この作戦を採れば誰でも立花さんのようになれるか、というと絶対にそんなことはない。彼は上にさらっと書いてあるようなことを、超強烈な実行力で成し遂げたのだ。しかも彼がすごいことは、ソーシャルの現代にふさわしい方法を採ったことだ。それは、とにかく様々な人とネットでつながり、リアルにつなげることだ。


ここから先は本書を読んで頂きたいのだけど、このような発想は是非とも自分も取り入れようと思った。ブログのことではなくて、仕事について。


たくさんのベテランの先輩方にどのように、しかも最短でいかにして追いつくか、という点について。
大切なのは行動力。





とにかく、この本は一人の戦略的人生論と言っても過言でもない。この本がすぐ何かに役立つというわけではないだろうけど、この本から得られることはたくさんあるはず。特に、今現在何かの分野でもがいている人は、たくさんのヒントを得られるだろう。


良い本に出会った、という気持ちです。
そして、出版おめでとうございます!





 
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