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2013年5月9日

イベントの集客とサービス業の集客|「話題性」を作るのはとても難しい

コンテンツとその拡散(集客)には「話題性」が欠かせない。そんなことを考えてました。

先日、スポーツオブハートというイベントに参加する機会があり、日中の仕事を終えて大急ぎで代々木体育館に行ってきました。

◆スポーツオブハートとは?
  • 障害者スポーツの支援を行うこと
  • 障害のある子もない子も、同じというノーマライゼーションの考え方を育てること
  • 東京オリンピック・パラリンピック招致をアピールすること

この3点を目的としたチャリティーイベントです。参加者はチケットを購入し、障害者スポーツを楽しんだり、夜に行われるアーティストのライブに参加することができます。


スポーツオブハート ~スポーツ×文化の祭典~







チャリティー系のイベントはアーティストならではの社会貢献のカタチです。彼らが直接ボランティアをしても物理的に人間一人分の支援が限界になってしまいますが、彼らの音楽や美術といったスキルは多くの人たちの心を動かすパワーがあり、そのパワーを使えば、集客がなかなかうまくいかないイベントに多くの人を呼び寄せることができる。




例えば、東日本大震災でも海外の著名アーティストがチャリティーを呼び掛けてくれたり、国内のアーティストもライブをたくさん開催しました。それは彼ら自身が多くの人にメッセージを届けるパワーを持っており、単純な募金では集まらないような多額のお金を復興支援に回すことができるからです。そのパワーの素晴らしさをアーティスト自身もまた自覚してるからこそ、自身がボランティアや現地にかけつけるのではなくライブをするわけです。


当日、私が到着したのは19時を回っていて、ライブはDEEN(懐かしい!)のまっただ中。私が邦楽音楽を一番聴いていた時期かもしれない小学生の頃、「瞳そらさないで」など大ヒットを飛ばしていたさわやかバンドの代表です。懐かしさからワクワクした気持ちになっていたんですが、会場の盛り上がりが今一つ・・・

実は、来場者がすごく少なかったんです。DEEN以外にも鈴木雅之さんやMay-j、Bro.KONEが出演されているので、十分魅力的なライブだったんですが、どことなく会場の雰囲気は落ち着いている。もっともっと人を呼べたんじゃないかと感じました。というか、もともと障害者スポーツ支援に関心のある人たちが参加していたり、私のようにたまたまチケットをもらった人が足を運んでいただけなのではないかと感じました。



思い返してみると、様々なイベントが成功するかどうかは「話題性」にかかっています。「こういうイベントがあるらしい」「誰が主演するのか」「どんな店が出店するのか」など、今はソーシャルメディア上でも話題になって徐々に盛り上がり、当日を迎えるのです。

しかし、このスポーツオブハートというイベントをどれだけの人が知っていたというと、たぶんそれほどではなかったんだと思います。たまたま私はこのイベントのチケットをもらう機会があったので知りましたが、それでもこのイベントの話題を自然に目にする機会はありませんでした。

これはとてももったいないと思います。素敵なアーティストが出るのに、それを活かしきれない集客。

これは私が参加した時間帯や、1日目のイベントだったことなど、いくつかの要因が重なったがゆえの「私だけの感想」だとも思いますが、イベントを盛り上げるサイドも、来場するお客さんも、何となくスッキリしない感じになってしまいます。良いコンテンツを準備するにはそれなりのお金もかかっています。さらにその良いコンテンツのポテンシャルを発揮するためには、お客さんの盛り上がりが不可欠です。そういう相乗効果でイベントは形成されていくものですが、若干の物足りなさもありました。



話は変わって、飲食店も専門家サービスも、同じようなことってあるように思います。すごく味は美味しいのに、すごく優秀な専門家なのに・・・売れないということ。口コミに期待して技術だけを磨けば良いのだと考えることにも一理ありますが、それが実現しないとき、投下費用を回収できません。

がんばって磨いた技術を広めることもまた、ビジネスでは不可欠の要素です。コツコツと近い人にアクセスするのも良いですし、メディアを利用するのでも良い。場所や方法に決まりなんてないですが、やはり露出していくことが大切なのだと思います。そして、「話題性」を作り出すことが大切。


私自身、現在イベントを企画したり、ROBINSを紹介したり、新しいサービスの立ち上げの広報をしたりしていますが、この「話題性」をいかに作って多くの人に知ってもらうかは、大きな課題だと感じています。

今はソーシャルメディアのおかげで話題性を作り出すのが以前よりも圧倒的に簡単になっていると言います。ただ、本当に届けたい相手にリーチできているかというと、それだけの話題性を作るのはやはりとても難しいことには違いありません。せっかく良いイベントが全国で「眠って」いるのですから、もっともっとそのことを知れるようにしていかなければならないなぁと思います。





 
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