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2016年5月2日

プロフェッショナルか、コーディネーターか。私は非営利の中でこそ知見を磨く。

私は行政書士業を営みながら、本業に付随して、あるいはほぼそれに近いくらいの時間・労力をかけて非営利活動をおこなっています。ひとつがNPO法人での取り組み、もうひとつが青年会議所(JC)での取り組みです。
この状況はおおよそ4年になりますが、これら複数の取り組みは独立しておらず、相互に関わり合いがあって全体として向上していく関係にあるなぁと実感します。



GW 湘南祭にて


先日、とある尊敬する先輩がおっしゃっていた言葉があります。


「仕事と家庭だけでは、人は安定しないんです。仕事と家庭、それにもう一点何かを加えることで、3点となって、安定するんです」


倒立の例でイメージすると分かりやすいですよね。
もちろん、3点で人は安定するという根拠なんてどこにもあるわけではないのですが、経験的に、その意味はわかります。

行政書士の場合、しかも一人で仕事をしている場合は、当然ですが一生懸命仕事をしようとすれば、仕事にまつわる情報収集をおこない、法律の勉強をおこない、お客様とお会いして、資料をつくって、役所に行って、家族と時間をつかって・・・というように、それはそれで忙しくも充実した生活が送れます。
専門知識がもとめられる士業の場合は、ある種その仕事にマニアックになっていくような要素がないとプロフェッショナルになりきれない分野ですから、仕事と家庭で時間を埋めるのは十分正当化できると思います。

ただ一方で、マニアックになればなるほど、新たな分野を開拓する機会を失ったり、そもそもそういう発想すらなくなっていく側面もあります。

自分がどのような仕事をしていきたいかという部分にも関係しますが、私自身は、「プロフェッショナルは既にたくさんいる。プロフェッショナルの使い道や、自分に必要なスキル・情報との間をつなぐようなコーディネーター的存在になりたい。」と考えてこの仕事をしていますから、上記の2点だけではたぶん弱いだろうなと思っています。

得ようとすれば、失うものが出る。これは自明のことですが、私の場合は、仕事と家庭以外のもう一点を非営利活動に充てて、そこでの出会いや学びが、業界に縛られない発想を仕事にもたらしてくれるものと感じています。
(ただ、私自身がもっと成長しないと、今は費用対効果、時間対効果の成果が弱いのですが。)


行政書士として開業された方々にお会いしたとき、この人はどんなスタンスで開業に至ったのかなぁ?ということを、お話しをお聞きしながら想像するのが楽しみだったりするのですが、もし自分のスタンスが決まっていない場合は、どんな仕事を5年後にしていたいかを妄想して、そこから3点タイプでいくのか、2点で掘り下げるタイプでいくのか、はたまた別のタイプでやっていくのかを考えてみて、それに必要なアクションを起こしていくのが良いと思います。

そして、ある程度定まったら、最初はしんどいだろうけど、そのアクションを無理して実践していくと、徐々に慣れてそれが当たり前になり、少し余裕ができて新たなチャレンジができるようになって、それで大変になるけどまたそれが当たり前になって、より大きなチャレンジができるようになっていきます。


 
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