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2013年12月4日

2種類の「しごと」を持つこと ― 「仕事」と「志事」


今日は同業の先輩が主催するセミナーに出席してきました。セミナーの名は「赤沼創経塾プレミアムセミナー」というもの。いわゆる営業戦略セミナーです。
普段はこういうイベントにあまり行かない私ですが、事業を次のステージに引き上げるにあたってどうしても苦手な部分にメスを入れる必要があり、先輩の勧めにしたがって参加してきました。


仕事には二種類あります。それは、自分がやりたい仕事と食べるための仕事。前者を「志事」、後者を「仕事」として分ける人もいますが、私も同じ感覚です。この二つの「しごと」を両輪として活動しなければ、事業の持続的な発展はありません。

たとえば、弁護士や司法書士の業界では過払い金バブルなんてものが、数年前押し寄せていました。消費者金融を利用された一般の方々が、利息を払いすぎていたため、それを返還する訴訟が全国的にものすごく増えまして、そこに乗っかった弁護士や司法書士は大きな利潤を得ました。専門知識は特に不要で、契約関係の確認と計算さえできれば後は訴えるだけ。もちろん多くの人の役にも立ちましたし、社会的な正義の実現でもあったと思います。ただ、稼げるからやる、という面は少なくなかったでしょう。

他方で、このバブルに乗らずに例えば投票の価値の平等を実現するために延々と戦う法曹の方もいます。彼らは、民主主義における投票価値がいかに重要で、平等の実現に向けて突き動かされています。そこには稼ぐという目的は後退し、社会正義の実現に主目的があります。

以上のしごとについて、前者を「仕事」、後者を「志事」とあらわしますと、事業の点からすれば両方やっていかなくことが大切なのです。「志事」を達成するために「仕事」をする。家族を守るために「仕事」をする。


私は行政書士として、地域における様々な事業の最適化や、中小企業と専門的な情報や専門家をつなぐことを自分の事業目的に掲げています。これは強い地域経済を作りたいという、行政書士としての「志事」です。ただ、これはすぐに収益が上がるものではありません。その土台として、企業やNPOなどの異業態が相互にお互いの取組みを見えるような環境整備だったり、行政に情報が集まり、必要な情報が届くような環境整備をしていく必要があるので、長期的に取り組んでいくべきものです。

これをやっていくのはやりがいがありますし、面白いとも感じています。しかし、これだけやってたらただのボランティアになります。私はボランティアをするために生きているわけではない。

きちんと事業として成長させ、関係者にも利潤をもたらせる存在にならないといけないのです。


以上の考えのもと、私の事業において「仕事」の部分を強化する必要があるのでセミナーに参加しました。トレンドや皆さんに端的に必要な事業をフォローしていく。まもなく2013年は終わろうとしていますが、少し次への決意が固まりました。

本日勉強した内容については、実践しながら皆さんにご紹介させていただきます。お楽しみに。




 
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