2011年12月17日、東京ビックサイトで行われたエコプロダクツ2011に行ってきました。環境をテーマにしている展示会ということで、企業や地方公共団体をはじめとして各種団体がどのようなテーマで環境問題に取り組んでいるのかを、BtoBやBtoCと出展者のスタンスはそれぞれ異なりますが、入場無料で誰でも参加できる日本最大のイベントです。
今回参加した目的はただ一つ。環境ビジネスの実例にたくさん触れたかったからです。
環境をテーマにした活動は非常に広がっている一方で、それを実践するには団体の体力がそれなりに必要です。日本を支える中小企業(特に個人企業を念頭に)にとっては、環境問題への取り組みが大企業に比べて、利益へのインセンティブがまだまだ足りないのが現状です。グリーン購入なども進められていますが、それで利益を出そうとするとなかなか厳しい。つまり、環境への取り組みはまだまだ社会的活動であり、営利事業としては未成熟という点は否定できません。その当たりについて、各団体がどのような切り口で事業を展開しているのかを見てみようと思ったわけです。
結論としては、できる範囲で利益を圧迫しない程度にグリーン購入を進めていく、というところなのかもしれません。しかし、循環型社会の構築に向けて、地方自治体も平成27年度までにグリーン購入を組織的に実施するという大きな目標も掲げられており、今後環境配慮型製品がより市場に広がり、ビジネスとしてのすそ野も広がることは間違いありません。現時点ではコストがかかるために手を出さない事業者も、今後の動きを見据えて開発や、企業としての活動指針を具体化すべきでしょう。
ところで、イベントの中でひと際目立っていた企業がありました。
Hi-Coneという企業なのですが、皆さんはご存知でしょうか?私はまったく存じ上げない会社だったんですが、どうやら包装資材の世界的な企業とのこと。この企業のブースは大きいのですが、やることは資材で作られた白いカーテンのようなものと、1枚紙のパンフレットのみ。後は、外国人社員(役員級の方なのかも)が、ブースに並んだお客さんに延々とビール6缶パックを挨拶しながら配り続けるのみ。
インパクトは抜群だった気がします。ビール欲しさに並んでる人に「この会社知ってる?」って聞いても、「いやぁ全然(笑)」って答えが返ってきましたし、うまいなぁという印象です。
その他、DOWAさんの会場も見ておきたかったので、行ってきました。
DOWAといえば廃棄物処理事業において欠かすことのできない存在です。一般の人にはなかなか難しいPCB廃棄物の処理について、分かりやすい説明を行い、シンプルだけど面白く、笑えるけど内容は高度な寄席形式のブースはとても面白かったです。
4時間程度の参加でしたが、どの企業も団体も工夫を凝らしていて、非常に面白く、来場者も皆楽しそうでした。
環境問題は人類全体で取り組むべき重要なテーマですが、その分敷居の高いイメージが先行していることは否定できません。
行政書士の仕事は、それ自体がエコに直結するようなものではありませんが、様々な行政目的と、一般市民・企業とを結びつける役割が、われわれ行政書士の一つの重要な任務だと私は考えてます。
環境問題に多少なりとも貢献すべく、当面は環境行政に関する補助金取得の手伝いや、環境経営といった点を研究しつつ、お客様の具体的な利益に結び付けられるような情報提供ができれば良いですね。
(それでは。)