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2013年2月28日

価値の創出に向けた仲間作り!ソーシャルメディアの本当の使い方を考える(行政書士のケース)


弁護士、公認会計士、司法書士、税理士、社会保険労務士、そして行政書士と言った、いわゆる「●●士」というサムライ業は、超フリーランス的な仕事だというのが僕の考え。これらの仕事は、「その人自身」が商品なのであって、ソーシャルメディアで情報発信していくことが向いている職業だと思うのです。

ところが、これらの職業で実際にソーシャルメディアを駆使して、個人を売っている人はほとんどいません。そこで今回は、僕が考える「行政書士とソーシャルメディア」の関係について書いてみたいと思います。ホームページ、ブログ、Twitter、Facebookといろいろある媒体でどれをどのように活用すべきか、同業者の方に考えて頂くきっかけになれば幸いです。(― Blogging Worker’s Style)




ホームページ作成


そもそも僕がブログに手を出したのはもう10年くらい前になります。当時ライブドアが絶好調で、ブログを書き始める人がすごく増えていた時代。初めての記事で「ブログというものをはじめてみんとするなり」などと書いたことを今でも覚えています。

あれから随分経ちましたが、ブログの使われ方も変わってきて、Twitterやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)なども登場し、インターネットで日常を発信する機会が誰にもでも垣根の低いカタチで訪れました。

そして、ビジネスでも欠かせないツールになってきています。


安藤美冬さんという方をご存じの方も多いはず。

彼女はいわゆる営業活動をせずして仕事を獲得するという、ある意味で時代の寵児とも言えるような女性です。職業は、フリーランス。働き方からノマドワーカーと名乗り、そのように認知されています。


安藤美冬さん公式サイト


面白い人だなぁと思いながら、彼女に関する記事や動画をいくつか拝見しているうちに、「ん、実は自分の仕事(行政書士)も、もっとこんなふうに楽しそうに捉えなおすことができるんじゃないか?」という気になってきました。

そこで、自分にとってのソーシャルメディアとか、仕事との関係、業界との相性なんかもいろいろ考え始めてしまったということで今回の記事に至っています。



ツールの特性を理解する


ソーシャルメディアと言っても、それぞれに特徴があり、どれか一つだけでも、逆に何でもかんでも闇雲に使っても「楽しい」以上の何もありません。ひょっとしたら「楽しい」こともないかもしれません。

詳細は割愛しますが、ブログにはブログの、TwitterにはTwitterの、・・・という具合に、それぞれの特徴を理解して、目的に向かった情報発信が必要です。

昨年末に参加したPlasというNGOはこの使い分けが非常に高いレベルで実践できており、「資金調達」という課題を見事に達成していました。



Blogging Worker's Style: 参加してきた|社会変革 (Social Innovation) とIT ~ソーシャルメディアとデータベースで共感を集めるマーケティング最前線~






もちろん、全ての業種においてソーシャルメディアは絶対活用すべきだ、とは思いませんが、今一度自分の仕事で使えるのではないかと考え直してみるのは良いと思います。



行政書士とソーシャルメディアの相性


こんな一般論を僕が偉そうに書いて良いわけがないのですが(笑)、スポット業務がメインの行政書士という仕事は、すぐれてフリーランス的であり、ソーシャルメディアとの相性がすこぶる良いように思うのです。





これは僕の仕事を簡単に紹介した場合(捉え直して整理したもの)の表なんですが、これらの単発の仕事って数週間から数ヶ月程度のプロジェクト形式なんですよね。

やり方によっては「はい、●●の書類作っておきました―」っていうだけの仕事にもなるのですが、そういうのはできる限り避けたくて、十分話し合ってお互いに検討して、納得のいくプロジェクトに仕上げていきたいと思っています。まぁ、未熟さゆえにまだまだなところが多いのですが。

で、こういうふうにプロジェクト形式で仕事をする場合、「こんな人と一緒に仕事がしたいなぁ」と思うこと・思われることって大切だと思うんですよね。スキルや経験ももちろん超重要だけど、それ以上にその人の「人となり」がすごく大切だと。


少なくともプロジェクト的に仕事をしていきたいと考えるなら、やっぱり「人となり」を発信していかないと、「知ってもらえない」ですので出会うこともできません。ホームページだけでは足りない。ブログも良いけど、それだけじゃなくてTwitterとかSNSとか、いろんなところでその場所に適した情報発信や交流することがすごく大切なのだと思います。


というわけで、行政書士とソーシャルメディアってすごく相性が良いだけでなく、むしろ積極的に活用しないといけないんじゃないかとすら思うわけです。



でもそれほど盛んじゃないのにも理由が・・・


以上は僕の個人的な見解です。きっと「甘い!」と言ってこられる人もいるかもしれません。理由としては「士業として」の品格みたいなものなのでしょうか(そういうものがあるとして)。

行政書士に限らず、士業は大体スモールビジネスです。数千万稼ぐ人なんてそんなにいないですし、どちらかというとローカルビジネスです。地域に根差した活動であることが一般的。

そうすると、「ネットなんて・・・」って意見が出てくるのも自然ですよね。実際にまだまだ「ネット集客は質が良くない」なんて言葉も多く耳にします。

ただこれまで書いたとおり、そうではないと思います。ソーシャルメディアは集客としてやってるんじゃないぞと。上手く言えないけど、仲間を作る行為に近いのだと思います。一緒にプロジェクトをやってみたいと思える仲間を。



というわけで僕ももっと自分らしさを発信していこう


ここまで書いてアレなんですが、「行政書士とソーシャルメディア」というタイトルは一般化していて意味がなくて、むしろ「僕の仕事スタイルとソーシャルメディア」という具体的なところで考えなきゃならないわけですね。

ソーシャルメディアを使いこなすことで自分らしさを発信し、それがきちんと相手に届くことでマッチングが生まれる。そういうものなのではないでしょうかね。


安藤美冬さんが「営業を一切していない」と言っているのは、まさに彼女が情報発信を丁寧にされていて、その情報を受け取った人が「一緒にプロジェクトをしたい」と思ったからこそマッチングが生まれている。そこは「売って」「買って」の関係ではなく、新しい価値の創出に向けた仲間づくりの活動なのだと思います。


僕はいま30歳ですが、20代から30代の人たちは今後さらにこのネットでの活動がキャリアに影響を与えてくると思います。足元を固めることは当然大切ですが、ネットによって空間を飛び越えて新しい価値を生み出せるような仲間作りが進んでいくと良いなぁなんて願っています。



 
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