2013年4月14日、静岡県掛川市で開催された「掛川・新茶マラソン」(フルマラソン)に出場してきました。日本で最も過酷なコースと評される本レース。想像していた通り、ハンパじゃないほどにキツイ42.195kmでした。
今回はそんな過酷なレースのご紹介と、久々に一人でホテルに泊まりながら考えた「日々の準備」の大切さについて書いてみたいと思います。(― Blogging Worker's Style)
アップダウンが激しいコース(特に後半戦)
まずはこちらのコースマップをご覧ください。
注目すべきは、左下の赤い枠で囲った部分。コースの高低差がグラフとして表示されています。左がスタート、右がゴールです。
基本的に延々と続く田舎景色を見続けるコースで、変わり映えのない、メンタルをことごとく痛めつけるコースなのですが、それに止まらずに高低差でフィジカルに激しいダメージを与えてきます。日本一過酷、と評される所以(ゆえん)ですね。
こういうコースなので正直なところ私は12km地点で既に心が折れました。12kmから13km地点に走っている時点で、「げっ、1km長すぎる!今走っている距離の3倍半走らないとゴールできない・・・無理だ。」と考えてました。
案の定、21kmくらいまでは2時間で走って何とか頑張りましたが、そこから先は一気にペースダウン。結果的にゴールには5時間かけて到達。
昨年11月の湘南国際マラソン以来のフルマラソン。前回が4時間50分弱だったので、タイムは落ちた。コースの厳しさを差し引いても、パワーアップしているとは到底言えない状況です。
今年も湘南国際マラソンには出場したいと思っていましたが、あの厳しさと、後に残るすごいダメージに、継続に暗雲が立ち込めてます(笑)
街全体で作っている感じの良い大会
ところで、本大会はNPO法人掛川市体育協会さんが主催し、街全体で盛り上げているものでした。
マラソン大会は長距離にわたって交通規制を敷かなくてはならず、少なからず住民生活にも不便を強いることになります。そのため、このようなイベントを催すためには、地元の協力が不可欠であり、ドリンクエイド(給水所)や会場設営、会場整理には、非常に多くのボランティアを必要とします。
そんな中、実際に走ってみると地元の方々が「がんばれー」と声援を送ってくれることはとても嬉しく、沿道に立つ子どもたちとハイタッチして走るのは一種の感動すら感じるものなのです。
コース後半にはドリンクエイドも比較的多く配置されていたため、ひどい脱水症状にもならず、他のランナーの皆さんも「いやぁキツイ!」という顔をしながらも、頑張ろうって気持で進んでいた気がしました。
そういう意味で、レース感よりも観光的な感覚があるフルマラソンでしたね。いや、あまりに田舎道を走り続けるものだから、高校時代の夏合宿を思い出しました。(あのときも本当にきつかったな。)
翌日に備える、という心掛け
今回の大会には、前日に掛川のホテルに泊まって参加しました。
翌朝は早起きしないと行けないし、フルマラソンを走るためには十分身体を休めておこうと考え、前日はテレビも見ず、ゆっくり風呂に入り、ストレッチをして、小説を読んで時間を過ごす感じ。
そういう時間の使い方をするのは実に久しぶりで、おかげで翌日はとても良い気持ちでレースに臨むことができました。
そこでふと、「次の日に最大限の力を発揮するには前日の過ごし方って大切なんだな」って当たり前のことを実感。
こんな当たり前のことだけど、ついつい長時間仕事をしたり、テレビを見たり、お酒を飲んだり、身体を冷やしてしまったりと、日常の中で翌日に向けて夜を過ごすということが私の場合はとても疎かになっているなぁと思いました。
人生はマラソンみたいなもので、走り続けてナンボみたいなところがあって、一区間一区間だけを全力疾走してもゴールはできず、サボり過ぎててもバスに回収されてしまってゴールができないなど、コンスタントに一定のパフォーマンスを出すことを求められます。仕事もそういうところがあって、今日良いパフォーマンスを発揮しようと思えば、連続する昨日や一昨日の過ごし方が影響するわけで、日々を大切にすることが未来を大切にすることなんだなぁと思ったわけです。
まぁ、仕事も人生も、流動する環境の中で行われるものですから、そんな中「安定性」みたいなものを求めるのはとても難しいんですけどね。でも、流動的な環境に対応し続ける「柔軟性」もまた、日々の過ごし方によって養われるのだろうと思います。
今回泊まったホテルはこちら。
静岡県掛川市 和風ビジネスホテル ニューホテル わかまつ
アメニティはあまり充実していませんが、とても清潔感があって、心地良い時間を過ごすことができました。お世話になりました!
当面は筋肉痛と付き合いながら、徐々に走りはじめます。
フルマラソンとの付き合い方はまだ決めていませんが、走り続けることで心身ともに健康でいられることは確かですからね!
まずは体重をきっちり落として、より快適な日々を送りたいと思います。
参加者の皆さん、お疲れ様でした!
掛川市の皆さん、ありがとうございました!