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2014年1月7日

インターネットと選挙活動



ネット投票は実現するか。「共産党:新規入党者が急増」という記事を読んでふと思いました。

「 入党者の約2割は20〜40代の若年層が占めており、党関係者は「以前より若者の比率が高まっている」と話す。共産党は違法な長時間労働で若者を使い潰すいわゆる「ブラック企業」など若年層の貧困問題に力を入れており、これまで関わりがなかった若者も引きつけているとみられる。 」

ブラック企業問題や若年層の貧困問題を糾弾しているから若者の入党者が増える、というのは何となく違和感を覚えます。

昨年はネット選挙が解禁された年でしたが、それはインターネットで選挙活動ができるというもの。投票がインターネットでできるようになったわけではないので、大したインパクトがないと思われる方も多かったと思います。しかしながら、その効果は見えないところでとても大きかった。それが、若年層へリーチできるようになったこと。

これまで政治に一切関心を持たなかった若年層の相当部分が、家にいながら、スマホで音楽を聴きながら、政治の一端を見ることができるようになった。



小泉進次郎氏に学ぶ「ネット選挙は写真が命」









もちろん、選挙活動に触れるようになったからといって、その人たちが直ちに投票活動に動くわけではありません。だからそれほど大きなインパクトがないように見えるのです。
しかしながら、共産党入党者が増えたということの一つの要因として、ネット選挙が果たした効果は相当大きかったのではないかと思う。

上で紹介した小泉進次郎氏に関するBLOGOSの記事にもあるとおり、インターネットの特性として訴求にはイメージ戦略が必要です。SNSを初めとして、いま文章をきちんと読む人は減ってきており、むしろ「なんか良さそう」というイメージを持ってもらうことが大切と言われています。

そこで翻ってネット投票ができるようになるとどうなるか。



自民、ネット投票検討 年明け与野党協議へ - MSN産経ニュース









昨年末にこんな記事がありました。記事によれば、利便性の向上やコスト削減といったメリットと、なりすましや買収などのデメリットが挙げられていますが、もっとも注目すべきは投票者が相当程度増大することにともなう大変革でしょう。つまり、これまで投票することもなかった声無き声が顕在化し、その結果として政治が大きく変わる可能性があるということです。


大きく変われば混乱は生まれると思いますが、それでも一人一票の格差は是正できるようになるし、真の意味で民主主義が実現できるという意味では、やはり推し進めていくべき改革であるように思います。


 
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