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2015年4月27日

選挙日当日は地域のコミュニケーションの機会|その価値はもっと多面的なのか もしれない

統一地方選挙の本年、私の住むまちでは、神奈川県知事選、神奈川県議会議員選挙、茅ヶ崎市長選挙、茅ヶ崎市議会議員選挙がおこなわれました。皆さんは、選挙に行かれましたか?

4年前、当時は選挙にそれほど興味を持っていなかった私。正直、市議会議員選挙が盛り上がっていた印象は全くと言っていいほどありません。

そんな私が、3年前だったかまちのお祭りのボランティアに顔を出し、それがきっかけでNPOの世界の扉を開き、縁が巡って青年会議所に入会、今では「選挙に行こうよ」と言ってしまう立場にいます。人生って不思議ですね(笑)


それで、今年の統一地方選挙はある意味で初めて臨んだものでした(出馬することはないけど。)。市議会議員選挙に立候補する友人も数名おり、つながりで行けば半分くらいは知り合い。このまちがどれだけ小さいのかはよく分かりますが、JC風に言うと「社会参画意識の醸成」を図ることがこのような小さなまちにおいてもいかに難しいのかを逆に実感します。

ただ、昨日の茅ヶ崎市の選挙会場に行ってみると、少し雰囲気が違いました。


子供連れの親子だったり、若い夫婦が選挙会場に来て、投票をして帰っていく。たぶん、普段から茅ヶ崎市の行政や議会の動きに目をやる人は少ないと思うけど、こういう一つの節目に、地域ごとの拠点に人が集って、まちのことを考えることってほぼありませんよね。投票率が5割を切るといってもこれだけの規模の人数がまちの未来を考える機会をつくることは、そうできることではありません。


茅ヶ崎市ホームページより


であれば、こういう市民が集る日に乗っかって、事業を打っていくことも必要なんじゃないかと思いました。投票に来られた人たちに何かを配っても良いと思うし、投票に来られた方々のインタビューを集めてCMにしても良い、投票所でお祭りをしたって良いかもしれません。「今日をきっかけにもう一歩踏み込んで地域行政に目をむけてもらう」という大命題がぶれなければ、これほど効果のあることもないのかなぁと昨日は強く思いました。



選挙って何なんだろう?


投票って何なんだろう?


一票一票の価値が精神的には非常に大切なのは事実。しかし、一票が持つ結果への貢献は決して大きくはない。この事実を無視してはなりません。

所詮、このまち、この社会を動かしているのはごくわずかの人たちです。動かされている枠組みの中で市民がビジネスを展開したり、動かされている枠組みの中で市民活動がおこなわれています。

でもこの一票を行使できる機会が持つ意味はすごく大きいのではないでしょうか。


まちの未来を考え、自分たちの未来を考える機会。
自分の子供たちが、これから育っていく環境を考える機会。
選挙という一つの話題で、地域中が話をできる機会。


4年前、8年前、12年前、というように、それぞれ点でしかない選挙日が過去と今とで一時的に繋がるこの選挙の日(特に統一地方選挙の日)は、もっともっと多面的にその価値を掘り下げて良いのではないかと思います。

もちろん、国政に関する一票の格差という理論的な課題を乗り越えることは大前提なのですが。


皆さんは、昨日何を考えましたか?


(それでは。)


 
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