2015年11月22日

キーワードは規格化・外部化・ネットワーク

2ヶ月先まで見通せる人間になろうと決意しました。


朝のジョギング


昨年あたりから日々のスケジュールに忙殺されて、課題だらけの2年を過ごしています。このままでは非常に良くないので、ちょっと早いですがこれから1年で圧倒的な目標を達成することを決意しました。


「2ヶ月先回りできる人間になる」


なぜ2ヶ月なのか、という明確な根拠はないのですが、通常は旅行のスケジュールを組むのは2ヶ月くらい前だったりするので、一週間くらいの旅行を計画しても仕事がスタックしないようにしておきたいという気持ちです。

1ヶ月だと少し短いですし、3ヶ月はまだ遠すぎる感があります。2ヶ月を達成できれば、おそらく今私が抱える課題の8割は解決できます。これを達成しようという努力は、大いに頑張る価値があります。


どうやって達成するか?


ここからがとても大切なのですが、キーワードは「規格化」「外部化」「ネットワーク」です。

(1)規格化:抱えている仕事のうち、任せられるものを増やす


私の仕事は、行政書士プロパーの許認可手続がメインですが、事業提案や経営者とのミーティングも非常に多く、代書屋としての仕事よりも私の名前でやらせていただく仕事が多い特徴があります。

すると、そもそも私でなければならないケースというのが出てきまして、それが派生すると仕事を任すことができない問題に直面します。これが今の課題です。

しかし、今一度「じゃあ、1から全て自分でないといけないか?」と考えてみると相当部分は定型的に規格化・フォーマット化が可能であることに気がつくわけです。たとえば、見積書の作成、資料の収集、資料の作成、資料の提出、経理、その他事務一般などです。究極的に言えば、面談とアイデア以外は全て任せて、後は管理するということが可能なはずなんですね。

ここの課題をクリアすることで、仕事の質量共にグレードアップするのは違いありません。


(2)外部化:任せられる先を探す


では、自分でやらなければならないもの以外を、誰に担当していただくかが次の課題です。

私の仕事で言えば、「補助者を雇う」「外注する」ということでしょう。これらは私が抱えている仕事の一部をお任せすることになるため、ある種の秘書的業務といえますので、補助者を雇って、補助者でカバーできない部分を外注するのが筋なのだと思います。

その探し方ですが、自分の知り合いの中に適任の方がいれば、それがベストですが、本質的に言えば上記の課題をクリアできれば全く見ず知らずの方でも、リスクさえ回避できれば、例えば資料の提出部分だけ補助者にお願いし、その他は遠隔地の方にお願いすることも可能です。

すると、任せられる先に依頼する仕事の質量は、上手く調整して最適化することが可能です。ここが私の今のど真ん中の課題です。


(3)ネットワーク:協力関係を増やす


そもそも私ではカバーできない仕事の種類も多くあります。資格で言えば、弁護士や司法書士、社労士や税理士など、資格によって仕事の独占領域があるものについては手を出してはなりません。また、技術的には、Webデザインをはじめとするクリエイター的な仕事は、ホームページの作成などの一部の仕事を除いては、私には技術的に手を出せません。

このような、ある種の「限界」部分については、その分野の方にお任せするのが正しい方向ですが、どなたにお願いをすべきかは、信頼できるネットワークを作れるかどうかに依存するわけですね。


以上は、私自身の事業の課題を整理して、自分との問答を書いたものです。この3点をクリアすれば、その管理能力を高めることでスケジュールに支配されないライフスタイルに進化できます。

これをクリアできるかどうかが、3年後の仕事を大きく左右します。

がんばらねば、ですね。




2015年10月14日

ソーシャルメディアによるセルフブランディングについて講演をさせていただきました

セルフブランディングが語られることは多いですが、それはテクニック論ではなく、効果的な自己研鑽の提案として価値があるのだと思います。




本日、文教大学湘南キャンパスで、学生向けに「ソーシャルメディアによるセルフブランディング」というテーマでお話しをさせていただきました。中小企業の立ち上げから事業サポートを生業にさせていただいている視点で、個人について考えてみよう、という試みです。大学教授から「ちょっと話してみない?」という感じで先月初旬に急遽決まりました。


1.選んでもらえるためには人脈、広告、うわさ


私たちフリーランスにとって、クライアント企業から選択されなければ食べていくことはできません。そのときに、数多いる行政書士のなかで、場合によっては数多いる士業のなかで、私自身を選んでもらえる理由がなければ勝ち目はありません。

では、どうしたら選んでもらえるでしょうか?私は、(1)人脈、(2)広告、(3)うわさの3点だと考えています。


(1)人脈は多いに越したことはない


フリーランスにとって、仕事の多くの窓口は、知り合いだったりします。いわゆる「紹介」です。
「いい人いないかな?」「おれの知っている人がいるよ」というやり取りって結構多いですよね。そのときに、あなたが選ばれれば成功です。


(2)広告は打てば一定数に必ず響く


これはブランディングとは異なりますが、要は統計論で勝負をする方法です。たとえば、会社を起こす人は年間10万人近くいますが、その人たちが会社を起こそうと思うタイミングはバラバラです。すると、今思っている人にアプローチできれば成約できる確率は高まりますが、10ヵ月後に思う人に今アプローチしても仕方がありません。

そのため、潜在ニーズに応えるためには広告というのもひとつの有効な手段なんですね。必ず、一定数のニーズはありますので、相手次第で1000回に1回くらいはヒットするものです。


(3)良さそうなうわさ、空気づくりがブランディング


私たちが何かを選ぶとき、多くの場合「なんとなく」選んでいることが多いのは、皆さんも実感があると思います。後から理由はつくれるけど、そのときは「これイイ感じ!」くらいだったりするものです。

その「イイ感じ」になれるかどうかは、ブランディングにかかってくるのです。

ただ、これは綺麗に着飾るということではありません(それも有効な場合はあります)。そうではなくて、「この人ならお願いして良いなぁ」「このお店なら行ってみたいなぁ」と思ってもらえるような「イイ感じ」でないといけません。






2.ブランディングはキーワードの掛け算




これは、聴講者に配布した資料のひとつです。要は、自分のキーワードを書き出すわけなんですが、この様々な要素の掛け合わせが「個性」になるのだということです。

たとえば、行政書士は4万人くらい存在しますので、それだけだと全然光りませんが、アジアに強い行政書士、NPOに強い行政書士、ジョギングが好きな行政書士、というような組み合わせによって、カラーが出てきますよね。更に、フリーランススタイルで活動していて、青年会議所やNPOでローカルな活動に汗を流していることが掛け合わされると、もう私だけの個性に近づいていくわけです。

これらの掛け合わせと、それぞれを磨くことが、相乗効果として輝いていくという発想です。

仕事が忙しくてほかのことは何もできない、という声もありますが、それはそれで素晴らしいことなのですが、読書が好きとかお酒が好きという要素が掛け合わされることで、キーワードに連動する人たちにアクセスすることができるようになって、結果的に仕事に結びつくということが起こるわけです。


3.目的と手段を履き違えないように


以上のようなことは、別に私がお話しをせずともおそらく誰もが知っていることです。だけど、それを実践できる人はあまりいません。発信もなかなか時間を使いますし、一つ一つを磨くなんていうのも簡単なことではありません。

これらは、ライフスタイルだと思います。いろんな自分を磨いて、掛け合わされることで、相乗効果が生まれる。まさに、生き方そのものだと思うんですね。その生き方へのこだわりが、あなたを選んでくれるブランドと進化する。そういうことなのだと思います。

だから、間違っても「お金のため」だったり「集客のため」のようなことを目的にしてしまうと、自分を磨く方向性がそこには存在しないことになりますので、結果的に磨かれずに成長しなくなってしまうのです。


今は自由な時代です。生き方を選べますし、働き方も多様です。価値観も幅広く受け入れられます。情報発信も誰もが無料で行えます。

だからこそ、こだわりを持たないと仕事も人生もすごい勢いで通り過ぎてしまいます。

今回は、セルフブランディングは手法ではなくて、生き方なんだよ、だから楽しんで取り組もうね。というお話しをさせていただきました。学生の皆さんに新しい視点ができたら幸いです。









2015年10月10日

結局は早寝早起きが最強|できる人が早寝早起きなシンプルな理由

いろいろな健康法が唱えられていますが、結局は早寝早起きが一番で、できることだけやればいいのではないでしょうか。

今朝読んだ記事の中で、順天堂病院の天野氏が語られています。記事の内容はとても面白いので、上のリンクから読んでいただければと思いますが、やっぱり早寝早起きを実践している人は優秀な人ばかりだなぁという印象です。


先日、東京駅で朝ラーメンを食べたときのお店の写真


大変後ろ向きな発言になりますが、人生で最も取り返したいものは睡眠時間です。

学生時代は勉強もよくしていたし、よく遊んでいたこともあって、睡眠時間は4時間くらいが平均でした。大学院に通っていたときもほぼ毎日そんな感じでしたから、そういう程度が最も調子が良いのだと「錯覚」していました。

しかしながら、独立して仕事をしてみると、集中して仕事に取り組む為には睡眠が絶対的に大切です。睡眠がとれているときの3時間と、眠気に襲われているときの6時間とでは、仕事に費やせる時間が倍も違うのに成果として同じくらいの気がします。それに、会話の内容が頭に残るかどうかも、睡眠時間の影響を多分に受けていると感じます。

フリーランスで行政書士という仕事をする以外に、行政書士会の広報としての仕事や、研修担当としての仕事、NPO法人の理事や、行政での会議、青年会議所での会議やそれの準備時間など、自分の持ち時間を圧倒的に超える分量を抱えながら過ごす日々で、最も削りやすいのが睡眠時間なのですが、結局それは最低な選択になるわけです。

睡眠が削られれば、1時間で終わる仕事に2時間かけてしまったり、すぐに取り掛かれば終わる仕事に中々手をつけられず、リマインドを繰り返したりと、時間が無いという状態が増幅してしまう負のスパイラルに陥ります。

そんなわけで、やっぱり睡眠が大切なんだなぁと思うわけです。


ただ、「よく寝ればそれでOK」ということでもなく、現実問題として睡眠を多くとれば、持ち時間は物理的には減るわけですから、その分をどのように効果的に過ごすかと考えると、早寝早起きが最も合理的だということが分かります。私はあまり電話に出ないのですが、それでも日中はお問い合わせのお電話をいただくことが多く、仕事が中断してしまうことが少なくありません。中断してしまうと、やっぱり時間ロスが生じますので、その可能性を減らす為には朝しかないんですね。家族との時間も上記のような数々の仕事で潰すわけにはいきません(それをやったら本末転倒だからです)。

この朝の時間をきちんと確保する為には、逆算したときに「早寝」が必要となり、それを実践するために「日中のタイムマネジメント」が不可欠。つまり、早寝早起きをしている人というのは、「自己管理」ができる人なので、早寝早起きには仕事ができる優秀な人が多いのは納得です。


何より気持ちよく生きるためにも、これは絶対ですね。


早起きをテーマにした書籍が無数に存在する理由が、よく分かります。

2015年10月4日

「社会参画意識の向上」なるものは、ライフスタイルの提案をできて初めて「結果として」実現する

テーマが大きくなりがちな活動をするときは、そのテーマに絶対に関心を持たないような一人を想定して、その人が参加したくなる手法まで落とし込んで企画する必要があります。





昨日、私が所属する(公社)茅ヶ崎青年会議所で、「茅ヶ崎のまちづくり 茅ヶ崎らしい公園を目指して」というテーマでパネルディスカッションが開催されました。本年は、茅ヶ崎の公園整備事業をおこなうことが一つのミッションとなる私たちの団体ですが、その目的は、市民の方々と協働して実践することで、公園の整備(遊具の設置等)という分かりやすいものからまちづくりについて興味を持ってもらおうという点にあります。

先日遊具の設置が完了し、昨日はそのお披露目と今回の事業のテーマを専門の方々をお迎えして考える企画となりました。


1.人を惹き込むには当事者の成功させたい!ワクワクする!という熱量が絶対条件


当然ですが、本人が「とりあえずやっている」「言われたからやっている」というようなスタンスでいれば、「あはは、かわいそうだね^^;」「おつかれさま!」で終わってしまって、サポートを得られることはほとんどありません。サッカー選手のシュートが外れたとき、「とりあえずシュート打ってみた」「監督が打てって言ったから」なんてことが伝わってきたら、観客は興ざめですよね(笑)
一生懸命ゴールを取りに行こうと夢中になってプレーするから、観客は「がんばれー!」って応援して、盛り上げてくれるわけです。


2.手法は、面白くなくてはならない


人が「参加したい」と思うきっかけは、「楽しそう」だったり「かっこいい」という素朴な感情を抜きに語ることはできません。私たちが無数に存在する食事のメニューからどれか一つ選ぶとき、その判断は「これを選ぶのが社会のためになる」という公益的な理由よりも(そういう人も少なからずいますが)、「おいしそうだから」「流行ってるから」という、欲求だったり空気に従っているわけです。

ところが、まちづくりになると途端に「行政だけでなく市民もまちづくりに参加すべきだ!」という理想論を振りかざして、市民がまちづくりに参加すべきである!というテーマの講演会だったりフォーラムのようなものをド・ストレートに開催してしまいます。


結果として、そこに訪れる市民は既にまちづくりに参加している方々が圧倒的多数となるのです。

そうではなくて、「行政だけでなく市民もまちづくりに参加すべきだ!」というテーマで活動するならば、参加してほしい課題や領域を特定するところからはじまり、それができた後に市民に参加してもらえる「内容」と「要因」を用意しなければなりません。



しかも興味のない人にアプローチをかけるところからスタートするため、既に興味が集まっているものに抱き合わせる手法(DIYだったり、ゲームだったり、ファッションだったり・・・)が必要になります。

おそらく、まちづくりの難しさが語られる一番の要因は、この「課題特定」が非常に下手で、しかも「遊び」の要素が欠けているからです。何となくでやってしまうと、100%うまくいきません。



3.大切な人のためになり、それが気持ちの良い取り組みとなって、社会参画意識というものが結果的に芽生える


今回のパネルディスカッションの最後に、「まちづくりとは、一言でどういうことでしょう?」という質問を投げさせていただきました。パネラー3名とも表現は異なるものの、


自分の子供や家族という具体的な誰かのため
自分が「これなら真剣に取り組みたい」と思えることを
充実感を感じられる手法で継続すること


という回答でした。

たぶん、市民の社会参画意識を高めるという成果を残すためには、私たち一般市民の生活の中で楽しくやっていることが結果的にまちのためにつながっていくというライフスタイルの提案をしていく必要があるのだと思います。

appleが市民権を得たのは、それを使うことが「かっこいい」「楽しい」「素敵」という素朴な未来を描けたからです。市民参加を増やすためには、それをすることが「かっこいい」「楽しい」「素敵」という素朴な生活を描ければ良いのです。

頭の使いどころが整理された、そんなパネラーの皆さまのお話しでした。






2015年10月2日

情報共有にはEvernoteが結局一番グッド|チャンネル影響を受けない・編集可能・検索ラク

共有する情報は、Evernoteから発進しましょう。その後のアクセスがグッと早まります。





クライアント、仕事仲間、プライベート、どんな場面でも必要で、大切になってくるのが「情報共有」と「共有した情報へのアクセスのシンプルさ」だと考えています。

1.Evernoteならどんなチャンネルでも同じフォーマットによる情報提供ができる


メール(SMS、E-mail)、ツイッター、Facebook,、LINE・・・私たちのコミュニケーションツールは日々進化し、便利になっています。ただ、これだけチャンネルが増えていくと、どこで情報発信したのかが分からなくなっていき、しかも相手の環境もパソコンだったり、スマホだったり、ガラケーだったりで違うため、文字数なども考えないといけなかったりで、気を遣わなくてはならなくなります。

そこで、Evernoteでまずは共有したい情報を作成し、そのリンクを共有して、相手方にアクセスしていただくことをお勧めします。

この方法のメリットは、相手はインターネットでWebサイトを見るのと同じように、私の共有したい情報を閲覧することができるため、相手の環境に応じた表示形式で、必要な情報を共有する事ができる点にあります。

私の場合は、会議録、説明したい内容、プレゼン資料などもひとまずEvernoteで作成し、そのURLを参照して頂くことにしています。また、たとえば友人らと旅行するときのスケジュールをまとめるとき、Evernoteに記述して、そのURLを共有することで誰でもチェックできるようにしています。

この機能のミソは、Evernoteのアカウントを持っていなくても、参照できるという点にあります。そのため、相手に迷惑をかけることもないですから、大変オススメです。


2.Evernoteで共有した情報は編集が可能


共有している情報を微妙に修正したいときってありませんか?

たとえば、LINEで伝えた内容は、あとから編集することはできません。もしそれを前提にするなら、ノート機能を使う必要があります。それよりも、最初からEvernoteに必要な情報を書くことで、限られた掲載領域にテキストしか表示できないLINEよりもずっと自由に、しかも後からいくらでも変更できる形で共有することができます。

特に、流動的な状態で情報共有をはじめるとき(たとえばスケジュールなど)、毎回Officeなどのソフトで資料をつくって、関係者に提供するようなことをしていると、どれが最新バージョンなのかわかりづらくなりますし、無駄な作業がどんどん増えてしまいます。Evernoteを使えば、「ひとまずこの内容でGOしますが、都度修正するので、お気に入りに入れておいてください。修正がある場合に、その旨だけ連絡していきまーす!」なんてこともできるわけです。


3.Evernoteで共有すれば、後々自分で共有内容を確認するときにラク


誰に対して、どこから、どんな内容で情報を共有したのか、忘れてしまうことはありませんか?私はしょっちゅうそういうことがあるので、検索する場所を限っておく必要があります。

あらゆる媒体からアクセスできるEvernoteなら、ここを発信基地にすれば、私もあとからEvernoteを検索すれば良いだけ。あとはせいぜい大量のG-mailの中から検索する程度で済むわけです。


いかがでしたでしょうか?

情報共有をスムーズにできるようになると、仕事の能率は本当にアップします。相手がアカウントを持っていればより便利に使えますし、アカウントをもっていなくとも、この方法は使えます。無料アカウントでも十分利用価値がありますので、もしまだ使ったことがなければ、一度お試しいただいたらいかがでしょうか。



Evernoteへの登録はこちらからもできます(紹介させていただく場合の窓口)


2015年10月1日

顧問契約において、果たすべき一つの価値|あなた自身×本業の知見=ブルーオーシャン

外部の人間が、外部の人間として、企業に対してコミットメントする唯一の価値は、「よそ者」ゆえの視座の提供です。


昨夜のヘルシー晩御飯。本題に関係ありません。


私のクライアントは(営利・非営利問わず)事業者であることの方が圧倒的に多く、起業から許認可、資金調達について特にスモール段階から関わることが多いです。本業の行政書士という仕事は、「代書屋」と呼ばれてきた通り、書類を本人に代わって作成することを生業にしてきました。そのため、仕事としてもスポット的なものが一般的であり、企業の顧問というかたちで継続的な契約関係に入ることは、今でも一般的ではありません。

ただ、私の場合は、収入の半分近くは顧問契約によっています。一件当たりの契約は一カ月当たり数万円程度で、関わり方も区々です。①相談ベースのケースから、②事務作業の一部アウトソース的なケース、そして③提案を求めるカタチのケースまで、ニーズは様々です。

ただ、最近は③に関する関わり方が増えてきたなぁというところです。


そういうクライアントの皆さまが求められるのは、行政書士の北川哲也よりも、一個人としての北川哲也の視点だと思います。優れた知見を持つ行政書士の方々は私の周りにも本当に多いです。でも、私に依頼をしてくださる方は、行政書士としての専門性よりも、青年会議所だったり、NPOだったり、行政書士だったり、様々な場に踏み入れて活動している中で見える「私の視点」に期待をしてくれています。


これはとても良いことだと思っています。そういう風に評価してくださることは実にうれしいことですし、そういう活動を目指してきたところではあるのですが、最近特に感じることなので整理することにしました。


もし、例えばあなたが行政書士の方で、顧問契約を増やしたいなぁと望んでいらっしゃれば、是非とも「あなた」の個性に専門性を持たせてみてはいかがでしょうか?食べ歩きばかりしている方は、どんな食べ歩きが楽しいか、どんなお店が魅力的かを、あなた自身の視点でコンサルティングができる行政書士になることもできます。そうすれば、ただの飲食店営業の許認可が得意な方に対して優位性が生まれます。何より、クライアントも楽しく感じるんじゃないでしょうか。

スポーツが好きな人、読書が好きな人、書店が好きな人、お酒が好きな人、サークル活動が好きな人、ボランティア活動が好きな人、一人で活動するのが好きな人、寝るのが好きな人・・・挙げていけばキリがないと思いますが、それらを自分の本業にどのように掛け合わせるかがポイントです。


以上のように、あなたの個性がコンサルティングの視座となり、行政書士としての専門性が素人知識との差別化になる。その結果、よく言われるブルーオーシャンがフィールドとなるのは間違いありません。


こうやって考えると、改めて日々の勉強と、情報整理、時間管理がライフスタイルの要(かなめ)になってきますね。このブログで頭を整理させながら、徐々に知見の深掘りをしていけたら素晴らしいですね。


なお、最後に紹介する書籍は10年ぶりの新版で話題のブルー・オーシャン戦略という書籍。近々、このブログでも書ければと思いますが、ブルーオーシャンについて触れた今回、ご紹介させていただきます。








2015年9月30日

やりたいことを実現するために無用な選択肢を削除しよう|「やらないことリスト」を作ることにしました

大切なものをきちんと大切にできる人生にしたい。家族を大切にする、つながりを大切にする、穏やかさを大切にする。そのために、「やらないことリスト」を今こそ作り始めよう。




限りある時間、誰もが平等に持っている時間。これをどれだけ満足度の高い質にできるかは、全て自分にかかっています。

この人はすごいなぁと感じる方々の多くは、その時間の過ごし方がうまい。ドタバタで過ごしている人を、おそらく尊敬する人はいないでしょう。著名な方が、忙しいであろうにTwitterを頻繁に更新していたり、旅行や食事に多くの時間を割いているように「見える」のは、その背景に自分のスタイルを確立できているからだと思います。たぶん、それは意識してのことか、そうでないかもしれませんが、そういう努力の結果です。

私は、フリーの立場で仕事をするようになってから、特にこの2年くらいは過去に出会ったことのない忙しさに突入しています。最初は、多くのスケジュールが埋まっていることに安心感を覚え、「仕事がたくさんあるなぁ」とか、「まだまだ伸ばすぞ」って息巻いていたのですが、環境が大きく変わったこの半年くらいで、「これは良くない状態だなぁ」と考えるようになりました。


何のために生きているのか?


誰もが抱くこのような疑問に改めて向き合うとき、このまま突き進むのは反する結果になることを感じます。


そこで、様々なブログや著書を参考に、「やらないことリスト」を作っていくことにしました。



「やることリスト」の逆、「やらないことリスト」の重要性 - GIGAZINE









やりたいことを実現するために捨てるべき選択肢を増やしていこう、ということです。

私たちは、選択に選択を重ねて人生を歩みます。その選択が「こうありたい」と願う自分に直結しないなら、まずは捨ててみよう。そんな気持ちです。


日々更新していきます。皆さんにも公開していけたらと思います。これで自分を縛れるかなっ。





北川哲也のやらないことリスト


2015年9月29日

フリーランスで生活にとことんこだわろう|箱根で考えてきたこと

フリーランスで仕事をするためには、生活は自分でとことんこだわって組み立てるしかありません。




この二日間、箱根に泊まってきました。

怒涛のスケジュールで疲れ果てていたため、癒されてきたという感じです。温泉も充実していて、食事も美味しく、施設も非常に整っているためゆっくりすることができました。






そして今日、2015年度の後半戦をスタートさせることになるのですが、休暇中に考えたことを実行しようと思います。それが、生活スタイルの抜本的変更です。

5年目を迎える行政書士としてのフリーランス業、4年目になるNPOでの活動、3年目になる青年会議所活動、1年目の共同生活、変化する環境の中で、きちんとすべてを大切にするためには、自分の生活を一般的なそれと同じように組み立ててはいけないという考えに辿りつきました。

誰が8時間勤務と決めたのか?誰が9時から18時を基本的な仕事時間に決めたのか?誰が忙しいときは睡眠を削るしかないと決めたのか?

こういう一つ一つの疑問に改めて向き合おう。そんなことを考えました。

そんな折、とても参考になるブログに出会ったんですね。



 EX-IT | ExcelとITで効率化して、仕事と人生を楽しもう[税理士 ブログ]









著者は存じ上げなかったのですが、フリーランスとして活躍される税理士さんのようです。ブログを読んでいると、自分の生活に本当にこだわっていることが分かります。とても工夫をされています。

このブログを読ませていただいて、いろいろと決心がつきました。


当たり前を捨てよう、自分で自分の人生をつくろう


こんな風に思いました。一人で仕事をしているから限界がある。だから組織化すべきだ。これが最近の自分の頭の中だったわけですが、何人で仕事をしていたって限界はあるわけで、また、一人で仕事をしていても十分余裕を持って生活をできるわけですから、まずはフリーランスとしての人生をこだわって生きたいなと。

今抱えているいくつかのプロジェクトの中には、事業化した方が良いものもあるので、それらは会社化していく予定は変わっていませんが、そういうプロジェクトは複数名でおこない、行政書士業はフリーランスでおこなう。それなら道はあるなと考えました。


第一歩は、生活時間の前倒し。なかなか割くことのできない事務時間を早朝に起きて、午前中は徹底してそれに回そうと。頭もクリアな時間に事務作業に集中し、ミーティングやスポーツは午後に回し、会合は夜に数を決めておこなおうと。この辺りは上記のブログを大いに参考にさせていただきます。

これからどうなっていくか分からないですが、自分の人生にとことんこだわりを持って、前向きに突き進もうと思います。







2015年9月26日

夜行バスで時間とお金を有効活用|青森県八戸市に0泊3日で行ってきた

窮屈ではあるものの、過ごし方を工夫すれば夜行バスは時間もお金も節約できてオススメです。

✳︎

実は昨日、青森県は八戸市にいました。0泊3日(バスで2泊)という弾丸スケジュールです。

新幹線を使って3時間強で着く場所に、バスで11時間ちょっとかけて向かうというある意味で非合理的な手段なわけですが、新幹線に乗れるスケジュールであっても1人で移動するときはなるべく夜行バスを使用します。




1.寝ている間に移動ができる


夜行バスなので当たり前なのですが、睡眠をとっている間に移動ができるというのは素晴らしいことです。睡眠の質という観点からすると決して良くないですが、一時的な期間に過ぎないためまだまだ今の年齢では気になりません。

お酒を飲んでからでも乗れますし、トイレ休憩も取れますし、清潔で女性の隣は女性と通常は決まってますから安心です。

今回の八戸はこれまでで一番遠かい夜行バスでしたが、5時間くらいは寝れましたので日中にフル活動できました。




2.目が覚めても読書かネットしかできない


夜行バスなので皆さん寝てます。ですので、仮にパソコンをやろうとしても迷惑になってしまうため、真っ暗な車内でできることといえばスマートフォンの操作くらいです。

この制限された状況というのは、読書をするにはとても良いです。この時の読書はAmazonのKindleです。

私は本を読むなら紙の方が良いと思いますが、移動や隙間の時間を活用するうえではKindle(アプリ)のポテンシャルは紙の書籍のそれよりも遥かに高いです。所詮は「慣れ」の問題です。

スマートフォンで文献を読めるようになれば、時間も有効活用できますし、通常は紙の書籍よりも値段が数百円安いため、お金の節約にもなります。




3.早朝から活動できるうえ、ジョギングも可能


旅の醍醐味の一つとして、私はジョギングが欠かせません。

普段とは異なる土地でジョギングをすると、ある種の冒険感のようなワクワク感を味わえますし、リフレッシュ効果もあります。特に、夜行バスで凝り固まった身体をほぐす上でも到着後のジョギングは有効です。

また、ジョギングをして酸素を多く吸っていると、その土地に馴染むような感覚を味わえます。これは感覚的なものでしかないのかもしれませんが、私の場合はジョギングをすることによって地に足がつく気がしてます。

このジョギングをするためには、銭湯を活用するのがオススメです。出発前にその土地の銭湯の位置を確認して、まずはそこに向かう。そして、荷物を預かってもらってジョギングをする。終了後は、しっかりお風呂に入って、これで完璧な1日がスタートします。


4.まとめ


いかがでしたか?

制約される環境に身を置いた方が工夫も生まれるものだと思います。

これは私のパターンですが、こういう時間やお金の節約の仕方もあるんだなぁという一つの参考にしていただけたら幸いです。




2015年9月25日

セルフブランディングは簡単ではない|『ブログ起業 10年9割廃業時代を生き 抜 くブログ×ビジネス戦略』を読んで


自分をどのように見せるか、というのがセルフブランディングであるとすると、実はすごく難しい。というのは経験的に分かることだと思います。人の目を気にする人はすごく多いけど、うまく立ち回れる人が少ないように、なかなか自分をブランディングするというのは簡単なことではないのです。

amazonでたまたま見つけた『ブログ起業 10年9割廃業時代を生き抜くブログ×ビジネス戦略』という電子書籍を読みました。よく語られることの多いブログを使ったセルフブランディングの話しだろうなぁと想像しましたが、著者のかん吉さんのブログを拝読したことがあり、とても素晴らしい内容だったので購入しました。


1.ブログは定性的な実績を集積する場(ツール)


元来、私たちは自分の実績をPRするために履歴書をつくってきました。同じフォーマットで、学歴や職歴、資格を記載して、ちょこっと意気込みを書くというものですね。これは一つの合理的なやり方で、多数の候補者を選択する際に共通のフォーマットがあるというのは、比較がしやすいんですね。

でも、そういった学歴などで人柄は判断できず、実際に社会で仕事をする際には、本人の能力が大切なのはもちろんですが、それよりもその人となりが大切であるというのは、皆さんも経験的に共感できるんじゃないでしょうか。

そうすると、「この人ってどういう人なんだろう?」ということをみんなが分かり合えると、より納得のいく成果が出ることになりますが、実際問題、そんな分かり合えるくらいに近づくこともできないし、多数の候補の中で選ばれるというのは至難の業です。しかも人となりを分かってもらうための情報量は相当のものですから、紙に落とし込むのは不可能に近いでしょう。

しかし、日々の取り組みや趣味など、定期的にブログに書いておけば、蓄積すればするほどあなたの経験に結びつく人たちと出会えたり、様々な候補者の中から選択してもらえる可能性がグッと高まります。


2.ただの日記ではいけない(商品である)


とはいえ、ただ闇雲にブログを書けば良いというものではありません。
冷蔵庫に寝て涼む写真を冗談半分でツイッターにアップして笑えない状況に陥った方々がいましたが、何も考えないで情報を公開してると、どれだけ優秀な人でも社会的評価を著しく下げてしまいます。

しかも、一度下がってしまった評価を回復するのはかなり困難です。わざわざその人の情報をその後もフォローする人は少ないからです(現に、彼らのツイッターアカウント等を現在もチェックしてる人はほとんどいないでしょう。)。

あなたがどのように見てもらいたいか、そんな基準で情報を選択して見せていかないと、あなたのイメージは一人歩きしてしまいます。

私の場合、仕事は行政書士で、業務内容は各種法人の立ち上げから、事業に関係する許認可手続の代理やコンサルティング、助成金や融資の申請サポートを主な生業としてるため、なるべくそういう分野に関係する方々が読んだときに、面白いと少しでも感じていただけるようにテーマ選択などをしていますが、でも専門的なことはあえてブログには書きません。ましてや、家族のことなどプライベートなことにも触れないようにしてきました。


3.語らずして語る営業ツール


人はあからさまな営業を受けることを嫌います。保険などでは皆さんも経験があると思いますが、就職して突然友人や知人に営業をかける人がいます。それを気持ちの良いこととして受ける人は多分多くないでしょう。

この点、保険がどのように役に立つのかというようなことを、いやらしくないカタチで日々書き連ねておけば、「へぇ、そうだんだ。ちょっとあいつに相談してみようかな。」というように、相手から来てくれるようになります。

今回読んだ本のコンセプトからは少し外れるかもしれませんが、ブログの一つの力だと思います。しかも、それが「今」だけでなく、「この先の未来」にも同じように作用し続けますから、ストックしておく価値は大変なものです。


4.自分がコンテンツになるソーシャルメディア時代


以上のことは、どこにでも書かれていることですが、でもあまり実践されてません。私もそうです。

これはもはや「やる」か「やらない」かの違いに過ぎないわけですが、やる人が少ないのでやれば効果があるという極めてシンプルな結論です。

誰もが情報発信できる今、どんな自分をみてもらうか。ぜひともその点を戦略的に考えて、自分磨きを楽しめたら、きっとネットリテラシーも高まり、同じように前向きな人たちとつながれるように思います。

自戒を込めて、お互いがんばりましょう。







2015年9月24日

「今」をどうふるまうか -読書と食事で時間を楽しむ空間、湘南T-SITEに行ってきた




仕事をクリエイティブにやりたいなら、時間を楽しめる生活を目指さなくてはならないと思います。


今は未来に影響する。そんなことを最近思います。どういうことかというと、今仕事ができるのは、過去にそのような結果となるようにふるまえたからです。つまり、今は過去の成果ということです。
同時に、今は未来への取り組みをおこなっているともいえます。今どのようにふるまっているかによって、未来の自分がどのような立ち位置になるかが決まります。


4年前に独立した私は、仕事を取りにいくことに躍起になっていました。雇われている身と独立した身で大きく異なるのは、自分で仕事を獲得して、自分でこなして、自分でお金を受け取るという一連の流れがあることです。独立するタイミングについて「20代で独立しておきたい」という程度にしか考えていなかった私は、この当たり前の事実に気がついていませんでした。


―仕事をできる状況にいたい。


そう考えるのは独立する人なら誰しも考えることですが、そのためにすることは「独立すること」ではなくて、仕事をできる状況に身を置くために「今」何をしないといけないかを考えることであり、それを実践することです。

がむしゃらにやっていればフリーで仕事していても十分食べていけるようになりますが、時間の使い方を意識するかどうかで、「どんなライフスタイルになるか」が大きく変わっていく。そんなふうに、今は考えています。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、このシルバーウィーク中に湘南T-SITEに行ってきました。



ツタヤが図書館とカフェの融合をさせたことで有名な武雄市図書館がありますが、ブックストアといくつかのカフェが融合したものがこの湘南T-SITEです。

施設が見えてくるとあっと驚く規模で、想像していた以上に大きく、魅力的な雰囲気を醸し出しています。施設に入ると、中はオシャレなブックストアであり、ところどころに雑貨が売っていたり、カフェが溶け込んでいる。とにかく居心地の良い施設です。

自転車で行ったのですが、お腹が空いていたためまずは遅めのランチを。




これにドリンクがついて1500円。ちょっと高いけど、空間の気持ちよさもあるので、仕事しながら過ごすには良いなぁと思います。

さて、冒頭に書いた「今」についての考えなのですが、こういう場所で仕事をするというのもひとつの手段だと思います。

図書館もそうですが、書店には魅力的な書籍が山のように、そしてテーマパークのようにワクワクさせる陳列をしています。ビジネスであればビジネス、アートであればアートというようにコーナーごとに店のカラーが見える陳列を見て、本を手に取り、パラパラとめくるだけで、頭の中もすごく回る気がします。

また、普段自分が手に取ることもないようなジャンルの本も、おしゃれな雰囲気に手にとってしまい、そこで新たな出会いも生まれる。しかも、その場でゆっくり読める本屋さんですから、アイデアがどんどん湧き出る感覚も味わえます。


5年後、僕はこの仕事と、もう1つ会社を経営しているつもりです。
そのとき、僕は忙しさで忙殺しているか、それとも、今以上に気持ちよく時間を過ごして充実させているか。

たぶん、それは今どのようにふるまうかによっている。


そんなことを感じさせてくれる空間でした。


今年は忙殺されて思うようにいかないことが多く、焦りと不安に苛まれる日々が続きましたが、今一度立ち止まって、笑顔で前を向こうと思います。








2015年8月26日

岸本優氏、寒川町議会議員補欠選挙に出馬

私の尊敬する人間の一人が、本日正式に選挙に立ち上がりました。名前は岸本優。たぶん、寒川の未来を大きく担っている逸材だと思います。



青年会議所を昨年卒業され、今度はまちのど真ん中で戦うために、立候補に至ったとのこと。

こういう選挙では珍しいと思うけど、出陣式には僕らの世代が集まった。

選挙に立ち上がられる人は本当にすごい。それを支える家族がいることがすごく素敵。そんな家族を応援する多くの友人をはじめとする同志。その輪が広がることがすなわちまちづくりの本質なのだろうと、私は青年会議所の活動を通じて感じています。

誰かに評価されるためではなく、誰かの顔色を伺うでもなく、ただ真っ直ぐに前を見れる人。岸本氏はそういう男だと思う。

とにかく頑張って欲しいです。

一緒に応援しましょう。



2015年7月20日

サマーコンファレンス2015を終えて残ったもの、イノベーションを生み出す適当な堅さ

先週末の土日、パシフィコ横浜でサマーコンファレンス2015が開催されました。年に一度開催される、日本青年会議所が主催する大変大きな事業です。いくつかの大きなフォーラムや、会議が催され、本年は中田英寿氏や大前研一氏、浅野温子氏のようなビッグネームも登場しました。



私はこの日本青年会議所に出向させていただいている関係で、朝まで生コンファレンスという事業に関わることができました。文字通り、夜通しでコンファレンスをおこなうというものです。憲法や領土・領海、選挙について考える機会をつくるものなのですが、若い世代で構成された登壇者の前向きな議論がとても良かったですね。

さて、今回のサマコンでは最後のクロージング(閉会式)まで出席させていただくことができ、柴田会頭と副会頭の皆さんのふりかえりを聞くことができました。
このサマコンがどのような理念で構成されているのか改めて考えられると共に、イノベーションをどのように引き起こそうとしているのか、まちづくりにおけるイノベーションとは何かを考えさせてくれます。

最近、私が所属する茅ヶ崎青年会議所で、委員長として携わらせていただいているOMOIYARI VILLAGE 2015を通じて、中学生と関わる機会が大変多いのですが、その中で見えてくる本質的な課題というか、教育関係者ではない立場だからこそ見えてくるものが少なからずあったりします。明言は避けますが、そのあたりの課題に対して、事業を立ち上げたいなぁとも思い始めています。その点を、たとえばイノベーションという視点で考えると、青年会議所での経験は積めば積むほど本業への波及効果は計り知れないように感じます。

とりとめもない話になってしまいましたが、サマコンを一つの区切りとして、2015年の下半期をクリエイティブに過ごしたいと思いました。


(それでは)


2015年5月16日

行政書士会の選挙においてリーダーを選択する、ということについて

私の本業は行政書士です。行政書士って?って問われることについてはもう慣れたので下記のサイトでご確認いただければと思いますが(御興味があれば)、この仕事は業界団体に所属しないと開業できない仕組みになっています。私の場合は、「神奈川県行政書士会」がそれにあたります。


TOP | 解決ユキマサくん!









Kanagawa Administrative Lawyers Association

(←This is my job.)







この神奈川県行政書士会は一般的な組織と同様に、会長をトップに、副会長がいて、団体としての意思決定をおこなうための理事会があり、執行するための部会が存在します。年間の予算規模もそれなりで、神奈川県の場合約2700名の会員から徴収される入会金と会費によって賄われています。

これらのお金をどのように活用するかは、その時々の執行部の体制によって変わってくるのは当然です。行政書士の知名度をあげることに力を注ぐのか、会員である行政書士個々人のスキルアップに力を注ぐのか、関係諸団体とのネットワークを強め、拡大することに力を注ぐのか。選択肢は様々ですし、バランスの取り方も区々でしょう。


5月27日に、神奈川県行政書士会の会長選挙がおこなわれます。現在の田後会長が任期満了のため、今年は選挙によって新会長が選出されるのですが、立候補者はなんと6名(!)。通常、選挙前に協力関係を築いて候補者が減るものだと思いますが、今回は6名がそれぞれ選挙に臨むようです。選ぶのは、私たち会員です。


誰が適任か?



私はいま、神奈川県行政書士会の広報部として、数名の先輩方と行政書士制度の広報をおこなっています。予算も大きく、様々なメディアとの接触もあって、外に向けて行政書士について話す機会が比較的多いかと思うのですが、同時に、この神奈川県行政書士会についてもかなり知ることができました。


私は、今のこの組織はとても雰囲気は良いと思いますし、大きな問題も抱えていないと思っています。若手も自由に発言できる空気がありますし、それを受け止める執行部の懐の深さもあると感じています。

だから、選挙で抜本的に変わってしまうのはあまり好ましくないと思っています。


他方で、安定することによる停滞は避けなければなりません。そのために、選挙があるのだと思います。今回はその停滞を避けるために、いや、発展を目指すための選挙と位置づけられます。


そこで、誰が適任か?という先ほどの問いに戻るわけですが、ここで考慮すべきは次の点だと思います。

  1. 会長となる人物のマネジメント力
  2. 会長となる人物の人としての魅力
  3. 奉仕の精神
  4. ビジョン

端的にこの要素がきちんと備わっていれば、誰が会長になっても大丈夫だと思います。
でもこれらの要素を完璧に備えている人というのはなかなかいないでしょう。



誰にでも欠点はあります。



で、現在立候補している先生方をみると、皆さんステキな方々ばかりです。
わざわざ会長という職に就こうとされるのですから。


でも私は、神本千石先生を応援しています。理由は明快です。


上記の4要素をきちんと備えているからです。
現在会長を務めている田後会長は、上記の諸点をいずれももっています。非常に明晰な頭脳でありながら、人間味も理解されていて、文句を言わずに会員のために、ということで音頭をとっています。たぶん、こういう人物はなかなか登場しないと思います。現在の安定も、田後会長だからだと思います。田後会長だから、副会長も会長の考えに賛同し、会はスムーズに回っているのだと感じます。また、今回副会長からの立候補が乱立していることから、現体制はバラバラだったのではという評され方もありますが、他方で、会長が一目置かれるような存在であるからこそ、皆協力し合える構造だったのではないかと私は考えています。

このような現在のよさを引き継ぎ、さらに発展する為には、やはり非常に明晰な頭脳と強さを備えていなければならないと思うんですね。そして人間味がないといけない。さらに進むべきビジョンが具体的でなければならない。


なぜか?


それは、個人事業主の集まりである私たちの業界は、非常に弱いからです。穏やかにやろうとか、楽しくやろうとか、そういう点ももちろん大事だと思いますが、強くあろうとしなければすぐに淘汰されてしまいます。

その判断をするのは、我々行政書士ではなく、ユーザーである国民であり、関わる他士業の方々です。そのときに、リーダーの力量は本当に物を言うでしょう。


神本先生は、優秀です。たぶん、どの場所・分野でも勝ち抜けるタイプです。それでいながら、必ず周囲には仲間もいるタイプです。



これからは地方の時代、というフレーズは多々聞きますが、その通りです。地域に根ざした活動をする我々のような職種は、地域に信頼される専門性や人間性を備えなければなりません。
そして2020年にはオリンピックがあります。そこに向けて、国のムードはかなり上向いていると思います。


この大きな流れの中で、行政書士がどのような社会的責任を果たしていくのか、という視点で立ったとき、どんなリーダーを選ぶべきなのかを考えると、特に神本先生のような人物像が当てはまるんじゃないかと思います。


これは、皆さんがどんな人物像を求めるかによるところではありますが、そういう観点で各立場から意見を出し合って、本当にリーダーにふさわしい先生に担っていただきたいと願ってます。
そして、どんな結果であれ、新体制になったら割り切って皆で協力をしていただきたいと心から願っています。


2週間後には全て決まってます。
楽しみですね。


(それでは。)












2015年5月5日

ソーシャルビジネスを誘発させるプロジェクトへの参加者募集中



皆さんはソーシャルビジネスという言葉をご存知でしょうか?

経済産業省のホームページでは次のように書かれています。


 地域社会においては、環境保護、高齢者・障がい者の介護・福祉から、子育て支援、まちづくり、観光等に至るまで、多種多様な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて、住民、NPO、企業など、様々な主体が協力しながらビジネスの手法を活用して取り組むのが、ソーシャルビジネス(SB)/コミュニティビジネス(CB)です。
SB/CBの推進によって、行政コストが削減されるだけでなく、地域における新たな起業や雇用の創出等を通じた地域活性化につなげることを目的としています。

コミュニティビジネスが並列されて書かれているのは、事業のマーケットが社会なのか、地域なのかということの差に過ぎず、意味としては同様です(といっても厳密な定義ができていないという実情がある)。


代表的なソーシャルビジネス



◆訪問美容◆

beauty | 訪問美容 と和 | 永遠に美しくお客様と美容をつなぐ和みの時間をすごしていただく

私も先日、福祉美容にチャレンジする青年の起業をお手伝いさせていただきました。美容というのは女性の永遠のニーズ。これは表面的なものというよりも、美しさがもたらす内面的な活力にニーズの基盤があるのだと思います。このニーズをなかなか叶えられない人たちに美容サービスをていきょうすることもまた、立派なソーシャルビジネスです。



◆スキルの提供によるソーシャルビジネス◆

サービスグラント - スキルを生かしたボランティア「プロボノ」を始めよう - do it pro bono.

直接的な対価を得るモデルではありませんが、スキルを提供することで市民ニーズを得たり、サービスグラントで活躍する技術者にとっても広報的なメリットがきちんとある仕組みです。私の所属するNPO(NPOサポートちがさき)や、クライアントのNPO法人でもサービスグラントの申請をしています。




◆株式会社 コミュニティタクシー◆

(株)コミュニティタクシー ~多治見 タクシー~

タクシーをはじめとする旅客運送業の規制はすごくキツイのですが、その中でコミュニティビジネスを柱とする株式会社があります。会社設立の時点でファンドレイジングをおこなっており、公器としての会社の機能を実践しているすごい会社です。詳しくは知らないのですが、いつかお話しを聞いてみたいな。(http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/sbcb/data55sen/p028_029.pdf



行政サービスはソーシャルビジネスに変わっていく!?


ごく一部の事例、会社を見ていただきましたが、ソーシャルビジネスもコミュニティビジネスも、実は普通のビジネスなのです。ニーズがあるから受け入れられるのであり、一般的な営利事業だって立派なソーシャルビジネスなのです。ただ、通常のビジネスと違うのは、収益性を実現するのがすごく難しいからです。直接的な受益者に負担能力がなかったり、市場としてはニッチ過ぎて事業内容が伝わらなかったりで、事業を実施する中心人物の個人としての信用でほとんどの事業がなりたつかどうかという微妙なところにいます。一部の成功事例は、寄付を集めたり、国や地方公共団体、各種財団や企業からの支援によって持続していますが、他人に依存する形態というのは、いつ支援を打ち切られるか分からないという意味で不安定なんですね。だからこそ、支援者は受益者に最も近い存在である市民であるのがベストなのです。

そのため、NPO法人の認定制度というのは、市民からの支援を受けやすい環境づくりに資するのですが、なかなかこれに挑戦できる法人がいないのも事実です。


ところで、これからの時代は、多くのサービスが行政から民間に委託ないしは委譲されていくといわれています。経済的な意味でも人口動態としても、税収が上がることをあまり期待できない状況からすると、民間サービスで実施せざるを得なくなってきます。

そのとき、上記のようなソーシャルビジネスの視点がないとサステナブル(持続可能)な事業にできません。


企業×NPO×行政のマッチングプロジェクトへの協力者募集中


このような視点で、私が茅ヶ崎で実施しているプロジェクトが、行政と企業とNPOとが交流して、コラボレーションできる環境づくりです。既に3年以上経過するプロジェクトですが、徐々に認知度が上がってきました。

コラボレーションをすることで、大きな負担にならずに新しい事業を作れるのではないか、そんな仮設に基づいて活動しています。本年は、具体的な事業をつくる前提となる、既存の取り組みを調査研究する活動を、行政と協働で私が理事を務める特定非営利活動法人NPOサポートちがさきでおこなっています。



NPO法人NPOサポートちがさき









4月から2015年度は正式にスタート。行政からは、市民自治推進課・産業振興課・企画経営課から優秀なスタッフを出していただき、当法人からも私を含め4名のプロジェクトメンバーが参加。大学生の協力もいただきます。

これから多くのメンバーを更に募っていき、ソーシャルビジネスをつくっていく予定です。ソーシャルビジネスをはじめたい人、学びたい人、是非私に連絡ください。一緒にやりましょう。


(それでは。)

2015年5月4日

絶対参加して!ボランティアは労働力の提供ではなく、リフレッシュや学びの機会

皆さんはボランティアと聞くとどのようなイメージを持たれますか?
阪神淡路大震災を契機にボランティアという仕組みに改めて注目があつまり、東日本大震災ではボランティアが驚異的な力となって復興への原動力となっています。

でもそういう大きなレベルの話しではなくても、子供に読み聞かせをしてあげたり、小学生の通学の安全を守るために緑のおじさんとして交通案内をしたり、というのも立派なボランティアです。ボランティアは仕事の数だけ、もしくはそれ以上に種類があります。

昨日、茅ヶ崎市の市民まつりに、私はボランティア参加してきました。




1.ボランティアは僕の原点

私がボランティアを意識的に始めたのは4年ほど前。この市民まつりのボランティアでした。特に難しいことはない、エコステーション(ごみの分別をアナウンスするブーススタッフ)の担当。

そこには、10代の子供から70代くらいのシニアまで幅広い人たちが参加していて、私のブースだけでも10名近くいました。

元来人と接するのは嫌いではないし、コミュニケーションをするのも気持ちが良いと思っていたものの、決して「超」がつくほど社交的ではないし、ボランティア自体もある種の仕事のような感覚を持っていました(それ自体は今も変わっていないのですが。)。

本当に初めて出会う方々ばかりで、結構緊張もしていたし、あまりぺちゃくちゃ話してたら叱られるのではないかと考えてw、なんか自由にやっていたという感じではなかったのだけど、それでも終わった時には達成感というか充実感のようなものを感じたことを覚えています。

この時の出会いが、私に市民活動という扉を少し開いたんですね。その後、NPOに入り、理事を務めることにもなり、青年会議所(JC)にも入り、委員長を務めることにもなり・・・と、たった3年ちょっとですが、随分人生に変化が起きました。




2.ボランティアがまちを元気に

今では参加する方から、参加された方々に楽しんでもらう、何か持ち帰ってもらうことに取り組むようになり、ボランティアによって得られるものがさらに大きくなったように思います。

昨日、お祭りの実行委員長がこんなことを言っていました。


「ボランティアはすごく大切。ボランティアがまちを元気にするんだよ。」


数年前の私でもピンと来なかったと思いますが、昨日のこの言葉はすごく胸に響きました。

ボランティアに参加するというのは、経済的対価を得ることなく地域の取組にコミットすることを意味します。その取り組みに参加することで、さらにその地域のことを知り、その結果ボランティアという枠を超えて地域にコミットしていく。そんな人たちに関わる人もまた、地域に興味を持ち、自然とまちが盛り上がっていく、ということです。


実際、昨日の市民まつりに来ていたボランティアスタッフも、中高生の何名かは「内申書で加点対象となる(受験対策)」と言っていたし、大学生の場合には「このお祭りに関わる茅ヶ崎市(役所)に就職活動をするつもりだから」と言っていた方もいます。

すごく打算的で笑えてしまったのですが、だけどそれで全然構わないと思います。

最初の入り口はどんな内容でも良いのです。受験のため、就職のため、仕事のため、彼女探しのためでも何でも良い。まずは参加するきっかけがあり、いざ参加してみることで初めて感じる部分があったら良いのです。

是非、あなた自身、またはあなたのご家族に、機会をつくってあげてください。
新たな出会いが、その人に刺激となり、想像もしていなかったポテンシャルが開けるかもしれません。




3.今は参加しやすい時代


とはいえ、「ボランティアなんてする時間がないよー」って言う方も多いはず。また、「どこでやっているのかわからない」とか「どうやって募集を探すの?」って人もいるでしょう。

そんな方のために、いくつかWebサイトをご紹介します。



ボランティア募集ポータル|得意スキルで空き時間を寄付:CollaVol







このCollaVol(コラボル)は、タスクを細分化することでオンラインでも参加できる仕組みをつくりました。まだまだ認知度は低いけど、ポテンシャルはめちゃくちゃ高いと思っています。まずは簡単なところから参加してみて!



Yahoo!ボランティア - ボランティア探しはYahoo!ボランティア







あのヤフーもボランティア募集のプラットフォームを用意しています。大手のNPOも積極的に使っていますし、初めて参加する人は安心でしょう。



復興支援情報サイト 助けあいジャパン ボランティアツアー募集状況






みなさん、被災地(と呼び続けるのはいかがかと思うけど。)に行かれましたか?風化させないとかいろいろ言われてきましたが、一番手っ取り早く復興を考えられるのは、現地に行くことです。足を運び、空気に触れ、現地の話しを聞く。それで十分なのです。
旅行も兼ねて、美味しいものも食べて、それで日常で感じられないものを拾ってくるイメージで十分。

ツアーをうまく活用して、複数名で行ってみてください。




ここからは蛇足ですが、ボランティアは一種のセラピーにも似た効果があると感じています。不思議なもので、ボランティア当日は皆清々しい顔をしているんですね。なぜかというと、そこに利益が絡んでないからです。利益が絡んでいないから、参加者がフラットなんですね。上下がないというか、しがらみがないというか。

人は人によってのみ磨かれます。どれだけ専門書を読もうが、どれだけ仕事をしようが、人とのかかわりを絶ってしまっては私たちは生きていくことができません。成長することもできません。人は社会的な動物であると言われるのも、コミュニティ無しには何も生むことができないことの帰結です。


社会貢献をしなさいという意味ではなく、多くの方と接する機会であったり、心の安定を回復する機会として、学びの機会としてこれほど最強の機会はありません。そんな風に思うから、そして何よりも素朴に笑顔になれるから、私はこれからも時間をつくって参加したいなぁと思います。


いやぁ、良い一日でした。


(それでは。)